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ある少年の告白のiyoのレビュー・感想・評価

ある少年の告白(2018年製作の映画)
3.5
自分が観ていて深く感じたのは、親にとっての「いい子」とは、結局親の思うままに生きてくれる子供のことじゃないのかと思った。神様がいるなら、とかいう議論は問題ではなく、神様を盾に個人を尊重できないなら親子なんてやめてしまえと思った。

でもこの親子の行く末に僅かな希望を感じた。あまりにも深くて愚かな信仰心に、神が慈悲と代えに与えてくれたのかもしれないし、最初からそんなものはなくて、何かに縋る親子を描いただけの作品なのかもしれない。
父には父なりの、母には母なりの理解を感じる。でも誰にも個性は矯正/強制できないから、お父さんの思想も主人公の性志向も誰にも口出しできない。宗教よりもただの人間に向き合わなきゃいけないね。
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