SARAPIYO

ある少年の告白のSARAPIYOのレビュー・感想・評価

ある少年の告白(2018年製作の映画)
5.0
久しぶりに考えさせられ衝撃的だった映画
見終わったあとにジワジワきて涙でました、、
この主人公の力強さとそれこそ神のような寛大さと思いやりに心が動かされた。家族にカミングアウトするのも本人が一番勇気いる辛いことであるのにごめんなさいと両親に謝るシーンは心痛くなる
大学内での理不尽でトラウマになるであろう経験を両親に理解されず、助けてもらえず相当辛かったと思う。
こんな施設があることも知らなかった。同性愛者は神に逆らい人間があるべき姿ではない正すべきだという考えがあったことに怒りと悲しさがこみあげた。本人たちは何も悪くないのに同性愛者であるが故に自分の感情に逆らい自由が許されず、彼らが人に抱く感情は間違っていると非難されるなんて不公平すぎる。辛すぎる。
彼がみんなの前で発表する際に僕はパパを憎んでいない、怒っていない。なぜ憎む必要があるのか、なぜ怒る必要があるのかと反論するシーンは見ていて素晴らしかった。父に分かってもらえず、こんな施設に送られ、同性愛者は本来あるべき姿ではないといわれ自分だったら父を憎んでいただろう。彼の心の誠実さ、綺麗さが素晴らしいと思った。

この映画で一番周りを変えたのは施設の指導者ではなく、母親、父親、施設の仲間たちに自分自身を信念と思いやりをもって伝え、愛する人たちをハッとさせた彼自身なのである

追記
トロイが出てるの知らずに冒頭からThe good sideが流れ懐かしさに浸り挿入歌、エンディング共にトロイの曲が流れ最高でした。
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