よしおスタンダード

おばあちゃん女の子のよしおスタンダードのレビュー・感想・評価

おばあちゃん女の子(2010年製作の映画)
3.1
No.3099

「腐ったリンゴを見たとき、セザンヌはそれを描くだろうか」

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『いとみち』の横浜聡子監督の短編。

妊婦は嗅覚が鋭くなるように、

見ている我々の嗅覚も鋭くならざるを得ない。

腐った果物。魚。そしてトイレ・・・。

全編、「匂い」に溢れていて、

「おばあちゃん」はその匂いの世界を彷徨するのである。

横浜監督は青森出身なのでリンゴなのか!

横浜作品常連の野嵜さん、宇野さんからは「存在感の煮汁」が染み出していて、

その芝居には毎回感心させられる。