福福吉吉

THAT/ザットの福福吉吉のレビュー・感想・評価

THAT/ザット(2016年製作の映画)
2.5
親友のニッキが突然死亡し、悲しみに包まれるアリスたち5人。その後、5人のスマートフォンにニッキからビーデビルという謎のアプリが送られてくる。そのアプリを起動したアリスたちはビーデビルによって恐ろしい状況に追い込まれる。

邦題については何も言うまい。原題は「BEDEVILED」。

謎のアプリを起動したら、そのアプリは持ち主の全てを知っていて、持ち主が恐怖するものの姿になって襲ってくる、という「IT」のペニーワイズに近い特性を持つビーデビルの恐怖はなかなか面白かった。スマートフォンのアプリという点が今の時代に合わせた内容で、とても理解しやすい。

ストーリー展開も早くてテンポも良く、ストーリー前半で全員怖がらせておいて、後半、殺しにかかってくる流れもとても面白かった。ビーデビル自身、獲物を最大限、恐怖させて殺すという嗜好を持っていることも語っていて、理解しやすかった。

恐怖演出は、持ち主の怖いと思っている人(物)が追いかけてくるというよくあるパターンながらも、一人一人違うものが用意されている分、なかなか凝っている方だと思います。しかし、ビーデビルに襲われる手前で描写が終わるので、怖さが伝わりにくいと思います。

可もなく不可もない作品だと思います。それなりにツッコミどころと面白いところがあって、個人的にはそれなりに楽しめたかな。
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