りゃっち

かぞくいろ―RAILWAYS わたしたちの出発―のりゃっちのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

いい。素直に泣けた。

自分の居場所に迷っていると、自分のせいじゃないと思いこんでいることも表面的には自分が責任を取らなきゃいけないこともある。音を上げたくなる気持ちに屈せずにやっていればいつか芽が出ると信じて素直に置かれた場所で咲こうとすることは重要だと思う。

自分もおじいちゃんが電車の運転士だったり、駅前の踏切でよく電車眺めてたりで鉄ちゃんだったので、しゅんやにちょっと親近感が湧いた。ボーッと電車を眺めているのの何が楽しいのか自分でもよく分からないけど、何かしちゃう。そんなことを電車に乗りながら鑑賞してて考えてた。

鹿を轢いちゃうくだりで夫を思い出しちゃって精神的に追いやられ、夫が生きていた回想シーンが始まるのは流れ的にちょっと?だった。あと、先生の赤ちゃんもおろすかおろさないかって倫理観を問う話を導入した割には消化不良だったかな。自分は不妊症だけど、望まぬ子を勝手に生まれてくる側の都合でなかった事にするなんて許せない!っていう描写の割にはあとがさっぱりしすぎている。

おばあちゃんの背景もよく分からなかった。何故別居しているのか?大して本編で触れられないのに、最後は『新しい家族で〜』みたいなことを言ってるから、『あれ、ハブられてんのか?』って思った。

自分はきっと都会の人たちのペースについていけないだろうし、きっと田舎で暮らしたいかなぁ、でも田舎は不合理な風習にいつまでも因われてるのが嫌なんだよなぁ、小学校も対応微妙だしなぁ、とか将来のこともちょっと考えた。自分のペースで片付けるべきことを片付けて、じっくり考えればいいと思う。
りゃっち

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