すとんこ

かぞくいろ―RAILWAYS わたしたちの出発―のすとんこのレビュー・感想・評価

2.5
急死した夫の連れ子と共に、夫の実家のある鹿児島にやって来た晶ちゃん(=有村架純)が鉄道列車の運転士になるために頑張るって話☆

RAILWAYSシリーズ第3弾!

鹿児島に住む″肥薩(ひさつ)おれんじ鉄道″という鉄道会社に勤める義父・節夫(=國村隼)を頼って、はるばる東京からやって来た晶ちゃんと駿也。

亡き夫とその子供の駿也が″鉄オタ″のため、その方面には全く明るくない晶ちゃんも必死に鉄道知識を身に付けてきましたが、終に駿也の笑顔が見たい一心で鉄道運転士になることを決意。

そんな健気(けなげ)な晶ちゃんの思いを阻む影が。何を隠そう駿也です。
血縁の無い駿也の母親になろうと努力し、車の免許もないのに鉄道の運転士になる決意をした晶ちゃんに対し、研修のために暫く離れることになる彼女に「帰ってくるよね!?」っと甘えてすがったにも関わらず、発表会での作文では「ボクのお母さんは死にました」と吐き、「お父さんじゃなくて晶ちゃんが死ねば良かったんだ!!」などと暴言を叩きつける始末。コイツ、マジか!?

研修期間中に失敗続きで自信喪失していた矢先の駿也からの狼藉のダブルパンチで、失意のまま東京へと帰る晶ちゃん。無理もない。

普通ならこんなクソガキ、野垂れ死んでしまえ!なんて思って当然なのですが、そこは天使のように優しい晶ちゃん、再び鹿児島にカムバック、晴れて運転士として見事採用されることになり、駿也と暮らすことになります。
しかし、駿也は「晶ちゃんは晶ちゃんのままでいい」と言い、あくまでも母親としては認めないという決意を高らかに宣言して本作は幕を下ろします。信じられない。この子は鬼か?悪魔か??

わたくしは有村架純ちゃんが「ちょっといいな」っと思っているキモオジですが、その事を差し引いても許しがたい男です、駿也は!

10歳の子供と言えども、相手の気持ちを思いやることは十分出来るでしょうし、まして両親を幼くして亡くしているという経験から、人一倍優しい心が芽生えているであろうにこの始末。
子供という信用ならざる存在に震える一本(* ̄ー ̄)☆



○キャスト○
奥薗晶(おくぞのあきら):有村架純
奥薗節夫:國村隼
奥薗駿也:歸山竜成(きやまりゅうせい)
奥薗修平:青木崇高
佐々木ゆり先生:桜庭ななみ
相羽雅樹:木下ほうか
楠木幸江(節夫の姉):筒井真理子
水嶋徹:板尾創路
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