沖田遊戯

千と千尋の神隠しの沖田遊戯のレビュー・感想・評価

千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)
4.2
ートンネルの向こうは
不思議な街でした。


引っ越し先に向かう途中に立ち寄ったトンネルは不思議な世界への入り口だった。
豚に変えられてしまった自分の両親を救うべく、その世界で奮起する少女の物語。

日本で一番売れた映画。
金曜ロードショーで放映する度にテレビにかじりついて観ていた。
あまりに美しい世界とあまりに不気味な世界観が混在する画面に当時の私は衝撃なほど酔いしれた。
ジブリには作品の背景に必ずメッセージがある。しかし、今作はなにを伝えたいのか、なにを感じればいいのかよく分からない。
孤独?親子愛?労働の過酷さ?勝手に人んちのもの食うな?
そのどれもが正解のようで不正解のような気がする。
なにを伝えたいのか分からないのに強烈に印象に残り、一種のトラウマさえをも植え付ける今作。そこにこの映画の魅力が詰まっているように思う。
感じたいように感じればいいのかな。
沖田遊戯

沖田遊戯