めがね

千と千尋の神隠しのめがねのレビュー・感想・評価

千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)
4.2
金曜ロードショーでトトロやってて、なんでかトトロではなく千と千尋の方を見たくなって、鑑賞。

泣いた。
多分ちゃんと最初から最後まで見たのは小学生ぶり?で、当時あんまり訳わかってなかったところもよくわかって、なんだこの作品は凄いな凄まじいなと、、
ジブリで一番好きなのハウルだったけど、変わったかもしれない。

多分もう自分が学生じゃなくて社会に触れているから、触れ始めたから余計見方が変わったんだろうな、、
「働かざるもの食うべからず(生きるべからず)」という言葉そのままの油屋で、厳しいけれどたしかに当たり前だな、、と。リンもハクも、湯婆婆でさえもその通りの筋の通った生き様。

「どんくさい」と言われていた千尋が、千になって、内心死ぬほどドキドキしているんだろうけどどんな相手にも立ち向かっていて、強くて。
途中からは「失礼します」ってはきはき言えるようになっていて、最後には嫌味を言う湯婆婆に対しても「お世話になりました」ってきちんと言えていて。

ハクの「まだわかりませんか、大切なものがすり替わったのに」から始まる湯婆婆とのやりとりもよかった。
ハクも千と再び会って変わって行く姿があって、
特に、
ハク「坊を連れ戻してきます。その代わり千と両親を人間の世界に戻してやってください」
湯婆婆「それでお前はどうなるんだい?その後私に八つ裂きにされてもいいんかい?」
のところ、湯婆婆にそう言われても全く変わらないハクの表情。強すぎる。
そしてハクは千尋を人間の世界へ見送った後、本当に元の居場所に戻れたのか、わからない。わからないのが、彼らしくて、あの世界に生きていたハクらしくて、いい。

元の世界に戻って何度も「千尋」と呼ばれている千尋は、これからどうやって生きていったのかな。

千尋のような素直な人に、
ハクのような真っ直ぐな人に、
リンのような表裏のない人に、、、


とにかくいい作品でした。今まで観た気になっていてすみません。
いつも何度でも観たい作品ではあるけれど、
でも欲を言うなら、
今度はもっと歳を取ってから、もう一回観たいです。

3ヶ月ぶりの映画、よかった。やっぱり映画っていい。
めがね

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