吹き替え版で鑑賞。
スパイダーマンシリーズについては『スパイダーマン:ホームカミング』を観たことがある程度でほぼ素人に近かったが、問題なく楽しめた。
まず斬新で遊び心に満ちた絵づくりに心が奪われた。おそらくアメコミのポップな絵柄を3Dアニメーションに落とし込むという試みで作られていたのかな？スタッフの熱意とこだわりが画面隅々まで見てとれて、単純に映像として観ていて飽きない素晴らしいものだった。
ジャンルは全く違うが、既に完成されている個性の強い静止画をその個性を保ったままアニメーションで動かそうとするという点では、ジブリの高畑勲監督の「かぐや姫の物語」を思い出した。水墨画調の絵柄をアニメーションで動かすという思いつきはすごく魅力的で、実際作品の完成度も非常に高かったと記憶しているが、その分制作現場が地獄を見たという話だから、多分この作品のスタッフも相当苦労したのではないのだろうか。臆せず挑戦してここまでの完成度でやり遂げたのは本当にすごいと思う。
もちろん映像だけではなくお話もちゃんと面白く、テンポの良いストーリー運びやスパイダーたちをはじめとした個性的な登場人物にも非常に満足しました。あ〜楽しかった！
