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響 -HIBIKI-のNAOのレビュー・感想・評価

響 -HIBIKI-(2018年製作の映画)
3.8
2018.09.13 on theater
(movix 昭島)
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アンビバレントなんて辞書にない
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原作既読 / 欅箱推し / てちニュートラル

かなりのダメ出しがあるので先に良かった点を。脇を固める豪華俳優陣は勿論、映画初出演とは思えない程 女優 平手友梨奈の演技が素晴らしかった、原作でも響が大人達に言い放つ名言の度にスカッとしたけど、これを平手友梨奈が放つ事でそれが何百倍にもなり、名言の度背中がぞわぞわ&自然に涙目になってました。
それとアヤカウィルソン、演技は勿論 超絶可愛かった!

さて、
題材は4.0越え狙えるのに、惜しい映像化に仕上げちゃう監督(『君の膵臓を食べたい』。。)なんで心配してたけど懸念的中。
原作は爽快感>>>暴力嫌悪なんだけど映画では真逆、世間ではただでさえ暴力排除の動きが激しいのに、なんでこんな静かな作りで暴力シーンの時だけ衝撃的な見せ方&音楽使うんだろ、これダメでしょ。対比としての「握手後の余韻」とか「動物園でのシーン」とかがあっさりし過ぎて「純粋が故」が全く感じられず、ほんとただのキチガイ。。興収伸ばす気ゼロ。

あと、かなりの量を104分に詰め込んじゃってダイジェスト版みたいになってる(原作補完必須)んだけど、それなら疾走感と爽快感に特化すればいいのに何故かゆったり原作なぞり。全体の統一感含む作り込みが浅い、映像化ならではのアイデンティティが欲しかった。

エンディング曲、レビュー見ると圧倒的に「賛」の方が多いけど、個人的には「響」という作品に合ってるかどうか疑問、曲調がね。

果たしてこれは平手友梨奈が届けたかった『響』になっているのだろうか。。

あとこれは作品に直接関係ないけど、
運営や一部の強信者、欅を表層しか知らない人達が『鮎喰響=平手友梨奈』をゴリ押ししていて、気持ち悪るくてしょうがないのは自分だけでしょうか。。単純に『スイッチ入ると憑依したかの様に演じられる』でいいと思うんだけど、自我と偶像が乖離しすぎている様に感じて可哀想。これも大人達が考えた短期に稼ぐシステムの一環なんだろうけど、エグすぎる。欅版『悲しみの忘れ方』での贖罪を希望します。


追記 : 興行収入もっと伸びていいと思うんだけどなぁ、怒濤の番宣のせいで「アイドル映画」の印象濃くなって嫌煙されてる??そうだとしたら原作に申し訳ない。。
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