響 -HIBIKI-の作品情報・感想・評価・動画配信

「響 -HIBIKI-」に投稿された感想・評価

不況に苦しむ文學界に彗星の如く現れた天才女子高生作家・鮎喰響のスーパーサクセスストーリーを、その舞台裏で巻き起こる響の唯我独尊を貫く破天荒な行動の数々と、それに翻弄されながらも圧倒的な才能に屈せざるを得ない周囲の人々の姿を描く2017年マンガ大賞作品の実写化映画です。

『バクマン。』とは異なり、天才がその圧倒的な才能で周囲にいる、凡人はおろか秀才たちをも次々とフルボッコにしていく物語で、その行動ははっきり言って上手くいくと分かっていなければ不可能な、空想上のストーリーだからこそなせるものでリアリティには欠けます。

とは言え、自らの世界観とルールに世界が勝手に着いてくる、というのは誰にとっても理想の最強の生き方で、物語の登場人物たちと同様に屈服し爽快感を感じてしまうのもまた確かなのです。
ぼく

ぼくの感想・評価

1.5
平手友梨奈にハマり役すぎて逆に違和感感じてしまった。
小栗旬、北川景子とか他にも豪華なのに最後まで見切るのが難しい
期待してなかったけど普通に面白かった✨ 自分を曲げない強さというか主人公の響を見てると危なかったしいけどスカッとする魅力ある映画でした✨
YN

YNの感想・評価

2.8

このレビューはネタバレを含みます

彼氏から「最近の邦画にしては工夫があって面白かった」と勧められて見た。
確かに、アイドルに無理に情感たっぷりな演技をさせず、一本調子な演技が映えるような役をあてがったり(ターミネーターメソッドだ)、高嶋政伸や小松和重など、ベースを固める脇役の配置などは良く、十分楽しめる作りになっていたと思う(後述するがアヤカ・ウィルソンの演技は良かったし、主役の響というキャラクターにもちゃんと愛着が湧いてくる)。

だが、どうしても納得がいかない部分がある。それは北川景子演じる編集者が最後まで制裁を受けない点だ。
彼女はこの物語の諸悪の根源であり、自覚がないのが尚悪い、がん細胞のような存在であると言える。
北村有起哉演じる元売れっ子作家や野間口徹演じる記者など、クズなキャラクターたちに鉄拳制裁を加えてきた響が北川景子だけをスルーするのはおかしい。北村有起哉を蹴るならば北川景子も蹴飛ばさねばならない。

それはなぜか。北川景子演じる花井の罪は何か。それは「創作者ではないのに創作者かのように思い上がる」そして「そのせいで作家を潰した」ことだ。
響と花井の初対面のシーンで、響自身がそれを指摘している。「作り手のつもりか」と。
その問いかけへのアンサーがリカの作品への介入、そして作品をつまらなくしたことになる。
伏線まで貼っておきながら、この大きすぎる罪への制裁がないのだ!

この件について、作中で響はリカに対し、「花井からの提案であろうと、自分が納得して修正したならそれはリカの責任だ」と言うが、どうもこのセリフは響のキャラクターとして一貫性がない、もしくは「リカの責任である」と観客に納得させられるだけの描写がなされていない。
そもそも大人と子供の関係であり、更にリカは(響以外とは衝突したことがないことからも)波風を立てないことを重視する価値観を持っている。父親の名前のプレッシャーもある。花井からの提案を突っぱねるができなくても、それはリカの責任とは言えないだろう。
むしろ、それをわかってうまくコントロールするのが花井の役割なのではないか。もちろん、編集者の本来的な業務に「高校生のお守り」は含まれないが、作家のポテンシャルをきちんと引き出すのは仕事と言えるだろう。
そもそもこの花井という人物、そういったコミュニケーション面で致命的なミスを犯しすぎなのだ。
リカ周りだけでも、リカの目の前で響に猛アプローチをかける(直前、リカの作品が新人賞に通ったと思うか? という質問に対して曖昧な答えをしておきながら!)、ノミネートされなかったリカへのケアはなく(小松和重演じる編集者との差異を見よ)、響のことで手一杯になる、など、ちょっと人としてどうなの? と思わざるを得ない。
花井はやることなすこと殆どが間違っているのに、響にとっては「最初に感想をくれた人」だからなのか、無条件に信頼の対象となっていて断罪されない。

この映画の旨味は、響が傍若無人に暴れまわり、間違ったこと、間違った奴らをボコボコにする部分が大きいのだが、もっとも間違っている花井は最後までボコボコにされないので、全く溜飲が下がらないのだ。
響が、全く悪意のない巨悪としてのラスボス・花井の心を完膚なきまでにバキバキに折ってはじめて、「あー面白かった!」と思えるのだ。

ということで、どっちかというと胸糞悪い気分で視聴を終えたのだった(更に言うと北川景子の演技もあまりにもひどく、役・役者双方に対してフラストレーションが溜まりまくった)。
一番大きな収穫としてはアヤカ・ウィルソンの演技が良かったこと。登場時はそうでもないと思ったが、不快なことも全部飲み込み、受け流し、耐えるというリカの性格がわかってくるにつれ、どんどん演技も良くなっていった。発散しないタイプの演技は難しいと思うのだが、彼女の場合はむしろ発散型のほうが(要はセリフでバーン! と気持ちを口にするような演技のほうが)苦手と見え、うつむいて唇を噛みしめる様などはとても説得力があった。
(その説得力ゆえにリカの悲壮感が強く打ち出され、そのケアを全くしない花井の非人間的な部分が強調されてもいるのだが……)
15歳の少女が圧倒的な才能を発揮して世間を驚かせ小説家になる、まぁ…なんとなく想像できるストーリーではあるけど、想像には無かった主演の暴力的な部分が個人的にはいいスパイスになって最後まで飽きなかった。 
ただ良くも悪くも主演の平手友梨奈は、役を演じたと言うよりは"彼女に役を当てはめた"といった感じなので脇を豪華俳優陣で固めて間をもたせたのは明らか。

特に柳楽優弥の演技力に改めて感心した。

老若男女楽しめるので家族や友達、恋人とラクに観るのにオススメ

このレビューはネタバレを含みます

柳楽さんが、響の受賞を批判する若者の前でタバコ吸ってるシーン、好き。

小栗さんがほぼメインキャラと関わらないの寂しく思えた。

動物園のシーンは
響、はしゃぎすぎてるように見えたけど、動物見ると女の子ぽくなるってキャラだったのかな?

平手さんの演技が強さと真剣さ出てて楽しめたものの、最後だけ足りない感じしちゃった。
NAMO

NAMOの感想・評価

3.1
世間体とか常識とか周りの意見に左右されることが多い世の中で自己を貫く響は危うく、
だけどどこかかっこよさを感じました。
これは作中の周りの人たちもきっと同じで
響自身や作品によって揺さぶられていく姿を見て
実際こんな天才に出会った時自分はどう感じるんだろうとワクワクしました。
(実際会ったら絶対近づかないと思うけど)
らだァ

らだァの感想・評価

3.9
主人公の平手友梨奈が完全にハマり役。
他の役者さんなら無理のでる展開や解釈も、"平手友梨奈"が演じることでどこか正当化させてしまう凄味があった。
ただあまりにもその部分が強すぎて、"平手友梨奈"というバイアスがかかっている人とそうでない人とでは、全く違う感想になるんだろうなあと感じた。

天才で破天荒な主人公に感情移入が出来ないのは勿論のこと、周りの登場人物の掘り下げも少し足りないと感じる部分が多く、全体的に足早に感じてしまった。


edの『角を曲がる』が相変わらずの破壊力で、映画のエンドロールでアイドルとしての平手友梨奈を思い返すという、不思議な感覚に陥った。
この映画を要約すると
天才美少女が
気に入らない人を殴ったり
説教したりする話です。

天才美少女だからギリセーフ!
なんです。

映画のオチも
天才美少女だから
経済的になんとかなるだろ、という
天才美少女ギリセーフ説を
維持したまま幕を閉めます。

見ているこっちも、
平手友梨奈!ア、アアウ・・・
いや、セーフ!と
妙に納得してしまいました。

主人公が天才美少女なので
同級生が書いた小説や
売れない小説家への批評や説教も
わりとざっくりとしていて
セリフは結構適当な感じです。

暴力にしろ、批評にしろ
天才美処女が
言うんだからしょうがねえな・・・。
てな感じで、みんな
しぶしぶ納得してしまうような展開が何回か続きます。
(あるいは強制的に納得させたりする)

この響という主人公ですが
有名作家を見かけると握手を求め
作品が好きなことを伝えたい、という
ミーハーなところがあるようです。

原作をみていないので何とも言えませんが
いわゆるマニア向けの作品を好む
サブカル少女ではなく
売れ線が好きな人なのかなぁと思いました。

主人公は
感性が未来を行き過ぎて
凡人には到底理解が及ばないような作品を
生み出すタイプの天才ではなく
あくまでも
売れるものを狙って書ける
商業的な嗅覚にすぐれた天才
なのかも知れません。

映画全編にわたり
つまり何を伝えたいのか、が
イマイチよくわかりませんが
天才美少女だから
仕方ないのかも知れません。
平手友梨奈がカワイイので
画的には充分耐えうる作品だとは思います。
tyapioka

tyapiokaの感想・評価

3.5
響の魅力は主人公もそうだが、圧倒的な才能を前にコテンパンにやられるその他の人々の反応が肝の漫画だった。その圧倒され方が演技だから違和感あるところもあったが、概ねいい表情だった。原作を読んだからこそ、駆け足に感じるものの映像として見せ場になる箇所をうまくパッチワークしてくれていたので満足。響とリカの友情ともいえない関係はもっと濃く書いてほしかったけれど、二人ともイメージに近かった。年相応の響が見られる文芸部のシーンと暴力的なシーンどちらもよかった。会見の暴力グレードアップもやったれ感が強くて、映画味付けだなと思った。握手したあと手を見つめるミーハー感もよかった。どこで終わらせるか気になっていたが、傑作を書いた覚えはないという書き続ける宣言とお金なんてどうでもいい感があってよかった。しかし、作品より響の行動に動かされる人が多く、作品にしびれる人をもっと見たかった。
>|