ばま

響 -HIBIKI-のばまのレビュー・感想・評価

響 -HIBIKI-(2018年製作の映画)
3.6
あやかウィルソンのら輝きが眩しい。
北川景子も喰われる美しさ…
ストーリーは、それほど突破では無いねんけど、主要俳優陣と演出の力が素晴らしい。

狂気の天才作家。自分の考えを貫き通す主人公。
暴力は怖いけど、核心をついてて芯が通ってるから憎めないのよね…
大人びてるクセに、考え方は子どもで、THE 厨二病。
それを演じてる平手友梨奈ちゃんが、ハマりすぎてて怖い。
これは『てち』ちゃんそのものなのではないかと思ってしまった。
きっと他の役は出来ないやろうけど、これは当たり役やった。いや…徳山大五郎のドラマも良かったけどね!

(アーティスト平手友梨奈は、爆発力を持ってて素晴らしいから、早くあのエネルギーを自分でコントロール出来るようになって欲しい。
自分のエネルギーに潰されて欲しくない。)


被写体の後ろの表現がすごい。
カーテンが揺れて光がキラッとなる美しさとか、外を車が通って部屋の中に光の反射がゆっくり動いたりとか、そういう詩的な美しさが前半にはあった。
一方で、柳楽優弥の電車ホームのシーンのサイコホラー的演出とか、
授賞式の1対1で対峙するシーンの舞台的な演出とか、すごくザワザワする。
音楽もすごく良い。

演出が過剰やねんけど、ストーリーがそれほど突破じゃない分、バランスが良い。


芥川賞直木賞の授賞式って
東京會舘で行われてたよね。建て替えで別の場所になっちゃったけど、また戻ってくるかな。

これほど評価される『お伽の庭』…
タイトルからしてきっとファンタジーよな。
読みたいな、普段小説とか読まんけど。

「人が面白いと思った小説に、作者の分際で何ケチつけてんの」
ってセリフ、笑ってしまったわwwwww
ほんまやなwww けど作者の分際でって。笑


出演者が多い割に、全員が結構同じテンションで扱われてる不思議な作品やったな。
終わり方も『お…おぉ…』って感じ。

下手なハッピーエンドにするより良いけど、
原作マンガの結末が気になった。
ばま

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