億男の香楽のネタバレレビュー・内容・結末

お金をテーマにした物語として秀逸。

借金返済と宝くじ当選でお金に振り回される主人公(佐藤健)が自分のお金を持ち逃げした友人(高橋一生)を探し、その過程でお金の本質について学んでいく。

友人を探す過程で出逢う人々=会社の売却で大金を手にした友人の起業仲間達のお金に対しての価値観や使い方、その後の生き方が興味深い。

大金も自分の頭の中で行ったり来たりしてるだけという北村一輝、怪しいセミナー講師で客は安心感を買うんだと豪語する藤原竜也、人間には値段があるという沢尻エリカ、そしてお金は変わらない変わるのは人間だという高橋一生。

ほんの1〜2分のシーンだが、高橋一生と佐藤健の落研の高座、モロッコでの砂丘での高座でのシーンがとても良い。特に高橋一生は噺家としても上手。
演目がお金に振り回される噺の「芝浜」というのも効いている。