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未来のミライのedachanのレビュー・感想・評価

未来のミライ(2018年製作の映画)
3.5
突然できるようになる、どこで覚えてきたんやろう、誰に教わったんや、とかっていう子供の不思議な成長を描いた感じ。
きっとくんちゃんも大人になる頃には忘れてしまうんやろう、私たちみんなそんな感じなんちゃうやろうか、きっと昔にここどこ?夢なの?みたいな不思議な体験したんかな?なんて思っちゃうちょっとファンタジックな映画でした。
でもなんやろう、あんまり好きじゃないのは。
それぞれのキャラも成長していってる描き方をしたかったんやろうけども、最初がやけにひどいキャラやん?
母親、まあまあきつくない?
ひいじいちゃんのでかさが際立ちまくるのは父母も最後まで成長し切らないからじゃないかなあ。
自転車の大きい子供たちの方がくんちゃんより高く子供っぽい声やったのが、というかくんちゃんの声がまず最初から嫌やった。
そして雛人形の件、なぜああなった。
そしてあんなちっちゃい子供が不思議、、なんて呟くかなあ、瞳に雪を映しちゃうような細かなディティールで魅せるくらいやねんからセリフ削ってもええんちゃうかなあ、子供に話す大人の言葉遣いとかもね、なんかね、うーん。

追記:
見直すことで深みが増す映画ということがわかりました。
主観じゃなく、自分の子供の頃を思い出しながら思い出すとくんちゃんのキャラクターにはとっても共感を覚えました。
物事が異次元に見えたりもするし、夢の現実の境がわからなくなったりもする。
親に対する気持ちは今はとても穏やかになり憧れの存在としてあるけど、あの頃はどうしても意地悪に見えたりそれこそ鬼のように感じたこともある。
そういうことを肌身で感じながらでも段々と色んなものに触れて大人になるというか、4歳から5歳ってただただ年を重ねるだけじゃなく、心も少し大きくなることは確かなんやろうなあ。

そんなセリフ放つかな?
その言葉の意味、子供がわかるか?
声どうした?
ってのはやっぱり抜けない違和感やけどそれよりももっと骨身にしみる要素は盛り沢山。
親もまた発展途上。
理由はどうあれくんちゃんを突き飛ばす母も、ほったらかしで離れてしまう父も、どうかと思う。
でもみんな必死。
周りが見えなくなることなんか絶対ある。
だから怒られる、それで成長する。

で、ええやん?
ええ映画やん?
めちゃくちゃいい。
これいい。
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