TAKA

未来のミライのTAKAのレビュー・感想・評価

未来のミライ(2018年製作の映画)
3.6
2018-132-117-015
2018.7.31 TC日比谷 Scr.9

・テーマの一貫性
・子供の成長と親
・内面世界
・テーマ

サマーウォーズを観て少し期待しすぎたかなf(^_^;
だけど「時をかける少女」は観に行きますよ♪
(* ̄∇ ̄)ノ♪

何て言うんだろう?
最初は面白かったんだけど、だんだん、う~ん・・・な感じになっちゃった。

本作のテーマも「家族」。
そこは一貫してますね(^_^)

多分、人間のベースは家族にあって、想いは積み重ねられ引き継がれていく・・・
過去も未来も引っくるめて家族なんだと。
そんな中でも最若手の家族のくんちゃんが、未来からきた妹やご先祖さまに導かれて成長していくお話。

そんなとこですよね?

以下子育てしたことないので想像をかなり含みますが・・・

くんちゃんウザい、感情移入できないって印象の方が多く見受けられましたけど、それはそもそもそんなもんだろうって思うんですよね。
あ!俺は子供嫌いじゃないです。念のため。

子供って、ワガママでウザくて煩いもんだと思ってます。馬鹿で。
でも可愛い(^_^)
未来を担うもの。
だから、親や社会が育てていくんですよね。

その意味じゃ上白石萌歌のアフレコが耳につくってのは、可愛いけどウザいってのをうまく表現してるのでは?(笑)
俺も最初は気になってたんですけど、最終的にそういう整理で落ち着きました(笑)

なので、気になったのは物語部分。

「子供ってすごいね」
星野源の台詞には素直に感動しました。
生命に対する感動と畏敬の念・・・
(^_^)

だけど問題はその後で・・・f(^_^;(苦笑)

くんちゃんの成長が分からない。

エピソード後にまた元の我儘に戻ってるのは、まぁそんなもんでしょ。現実は。
いつの間にか成長するんだろうね。

だけど物語としては・・・
成長実感のないまま、成長した大団円を迎えるのは如何なものかと。
親も、何もしなかったけれどご先祖や子孫のお陰でいつの間にか成長してました、じゃ不味いだろ。
物語なのだから。
そこは説得感のある物語展開を描かないといけないのではないかなぁ。

そこがないと、
監督の生の内面世界を勝手にさらされて、観ることを強制されてることになる。
それは苦痛だね。

最終盤の背景画面の展開を観てて、何故だか急にそんな思いがこみ上げて来ました。
分かったよ、
あんたが子供と少女が好きなのは・・・

だけどそう考えてみると改めて、
蜂ゲームとかヤバくないか?f(^_^;(笑)

それともう一つ気になったのが、
家族の大切さって一貫性は良いのだけれど、そこに少し意固地さを感じた。
旧態依然とした大家族の理想化だとか、
自己の肯定だとか。

あまり拘り過ぎると共感が得られなくなるんじゃないのかな。
本作で描かれるくんちゃんちも、あれってかなり恵まれてる家だぞ?

映画監督としては、まだこれからがある年齢なんだし、凝り固まり過ぎるのは早いのではないかな?
自分のテーマがあるのはいいことなんだけれど(^_^)

終盤はそんなことをつらつらと考えてました。

俺にしては辛口でしたね?f(^_^;
だけどまぁそこそこ楽しんだんですよ。
スコアはそこまで悪くないでしょ?

最終盤に急に気になっちゃったんですよ。
そんなこともあるのねぇ~(笑)

でも楽しみましたよ(^_^)
クオリティの高いアニメ作品ではあります。
TAKA

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