こばじゅん

未来のミライのこばじゅんのレビュー・感想・評価

未来のミライ(2018年製作の映画)
4.4
ようやく観られた。
初めは、なにこの日常?よく分かんない世界観とか、尺を取るのにそんな苦戦描く必要ある??つまんなくね…寝れそう…とか思いながら見てた。

でも気付けば子供の頃思い描いたような、安易なはずなのに限りなく広げられる世界観に引き込まれてて。そこは想像の超越的世界ではなくて、あくまで体験の上での具体的思考の世界観であって…
これって実は子どもと大人の大きな違いで、映画として心情の変化を描く上で大事な要素で、教育心理学的にもよく描けてるんじゃないかなって思ったり。

そして世界観に呑まれつつ、いつしかクンちゃんの気持ちになってて、一緒に成長してて、納得しちゃってる自分がいた。未来のミライとの別れが惜しく感じる程に。
すごく懐かしくて、怖くて、でも怖いもの見たさもあって、広いはずの、遠いはずの世界も分かってるように感じて、そこに感謝すら落とし込んじゃってて…いい映画だなぁって思った。
こばじゅん

こばじゅん