いがらし

15時17分、パリ行きのいがらしのレビュー・感想・評価

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)
3.0
神楽座
18.02.19Filmarks試写会で鑑賞

「これは、誰の日常にも起きる現実。」というキャッチコピーとか、テロを扱った作品という前情報から社会派ドキュメンタリー的な作品だと思っていた。
実際は主人公3人がなぜこのような行動を起こせたかというバックグラウンドを丁寧に描いたヒューマンものという感じだった(それが良いとか悪いとかではなく)。

事件に遭った当事者を本人役として主演させているところがこの作品の斬新なところだと思う。前もって知らなければ本当の役者だと思うくらい、すべてが自然だった。彼らの演技が上手なのか、クリント・イーストウッドの撮り方が上手いのか、作品にスッと入り込める。

今回は銃火器を使ったテロの話だったから正直実感はなかったけれど、この現場に居合わせたフランスとか多くの国の人たちだってそうだろうから、そういう意識じゃダメだよっていうことなのかもしれない。テロという点でいえば、身近なものを凶器として使う事件も多々あったし。

以下雑感。
ヨーロッパの田園風景ってやっぱりいいなぁ。
マークも勇敢だったからかわいそう。
87歳で新しいことをやってのけるクリント・イーストウッド本当にすごい。
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