sheilaE

15時17分、パリ行きのsheilaEのレビュー・感想・評価

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)
3.0
イーストウッド監督作品
ってことで観てみた。

列車テロに立ち向かった
アメリカの若者3人の話。

観終えてみると
想像よりサラリと終わった印象。

ドラマチックな演出もそうそうなく
3人の子ども時代からこの事件に関わるまでを
きっちりと描いているが

正直つまらない。

普通に紆余曲折を経て普通に生きてきた
若者の話を何十分もやられても

彼らが脅威に立ち向かえた
行動のモトはここにあるようだが

なんとなくダラダラとした印象で
クライマックスが唐突に来る感じ。

キャスティングが異色で
本人出演というが。

なぜわざわざ素人を起用したのか
というところに拘って観てみると

監督の意図が汲めるのかもしれないが
映画の面白みには欠ける。

DVD収録のインタビュー映像を
続けて観てみると

CBSでダン・ラザーがやっていた
「60ミニッツ」のような印象が残った。

インタビューで女性スタッフが
キャスティングについて

「彼(イーストウッド)は言った事は
 必ず実行するわ」

役者を使わずに当事者たちを起用したことを
讃えていましたが

そりゃイーストウッドが言えば
従わざるを得ないだろ…と苦笑した。

撃たれた人とその奥さんも
本人とのことで

事件の恐怖を追体験したおふたりは
迫真の演技でしたが

ダイジョブなんだろうか、とちょっと心配に。
こういうのこれから増えるのかな。
sheilaE

sheilaE