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人魚の眠る家のayaneのレビュー・感想・評価

人魚の眠る家(2018年製作の映画)
4.5
どの立場も、誰も悪くない。
誰にも共感できるし、誰しも他人を
思いやっていることには変わりないけど
ただただ「脳死」というものの
受け入れ難さ、難しさの前に無力。

技術の可能性にも疑問を感じた作品。
お爺さんが会社引退後、
技術とは無縁の世界で生きていたのも
すごく印象的だった。

他にも
母性というもの
罪悪感を抱えて生きるということ
法律の限界
異質なものに対する世間の建前と本音
理論だけでは説明できない力...などなど

きれいな感動物語なのかな、と思っていたら
その10倍くらいいろいろなことを
考えさせられた、とってもいい作品。

とはいえ終始涙が止まらなかったです。
最後の終わり方、よかったな〜。
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