別居状態である、播磨和昌、薫子夫妻。ある日、娘の瑞穂が水難事故に遭い、意識不明になってしまう。医師からは脳死と診断されてしまう。脳死を受け入れ臓器提供を希望するか、ただ心臓死を待つのか決断を迫られる夫妻。臓器移植の手術直前に娘の瑞穂の手が一瞬動いたことを目撃してしまい、娘が死んでしまったという現実を受け入れられない薫子は臓器提供を拒否してしまう。最新技術を娘の治療に生かし、“再び目を覚ましてほしい”という願いから妻・薫子が暴走していく。
愛する娘の悲劇に直面してしまい、究極の選択を迫られた両親の苦悩を描き出す。
臓器移植をするか判断を迫られる家族はとても残酷でなんて辛いことなのだろうと思った。
自分がもし夫妻の立場だったら、プールで遊んでいた子供たちをちゃんと見ていなかった母と妹を恨んでしまうだろうな、と思う。
脳死と心臓死という重いテーマを扱って、認め難い現実と淡い希望の狭間で抱える葛藤を描いた作品です。
