このレビューはネタバレを含みます
はああ沁みる〜
人が何を持って"人を愛する"のか哲学的に迫った作品。
アマプラの映画紹介欄ではリアノンが霊体Aに恋するってあったけど実際は逆。
そりゃそうだよなと思いつつも見進めたらすごく切ないけど尊い恋物語になってた。
初っ端リアノンの彼氏ジャスティンになってデートをしたことでAが初恋に落ちた訳だけど、
その後エミリーやネイサンに移りながらも彼女を追いかけてきちゃう所がAの人間性を表してて結構リアル。
また、Aが乗り移った先の人にも色々事情があったりする所が現実味強かったかな
視覚障害者に乗り移ったり、自殺寸前の人だったり、体と心の性が一致しない人だったり。
白人イケメンにこだわってないのが良い。
実際にAは存在しないし、アンガーリーちゃん含め俳優陣の個々の演技力の高さがAっていう1人の"人"としての人格を形成してて圧巻。
見てて本当そこにAがいるんじゃないかって錯覚しちゃうくらい"同じ人"が複数の人の中にいるんだもん。凄い。
こないだ中学の地元メンで飲んでた時、「恋人は顔か性格か」ってテーマになって私は断然性格って答えたんだけど、
今作を見て本当にそう思ってるのか自分でもちょっと考えが揺らいだ。
今までは顔重視だったし、ある経験がきっかけで性格を重視する様になったけど、
私の場合顔と性格両方とも好きだからこそ恋人として続くのかもと思った瞬間、
今作のリアノンのAに対する献身的な愛には目を見張る。愛する人が目の前にいても実体を持たないような気がしてきっと私には耐えられない…
と、長々書きましたが
今作はMCUスパイダーマンFFHのネッドカップルが共演してるので
MCUオタは一見してほしい。
ジェイコブくんかわいいので。
electric loveサントラで起用してると問答無用で推しエモ映画に昇格させちゃう癖やめたい🎟
エンディングテーマ渋くてちょっと笑っちゃった
