このレビューはネタバレを含みます
なんの期待もせずに観たら、思いの外深い物語だった……。男でも女でもない人に恋をする。ただその人自身が好きで、外見なんてどうでもいい。あぁ、、。恋愛はこうあるべき、なんて大きな口は叩けないけれど、こうあってほしいと願うし、私もこんな恋愛をしたいと心から思う。人を好きになることに性別なんて関係ないよな、全く関係ないんだよな……。
Aってのはとんでもない悲劇ですね……。一生孤独……。色んな人に乗り移りながら、その人たちの人生を少しずつ経験して。楽しいことを共有することもあれば、その人が抱える黒いものを一緒に抱えることもある。これからAはそういう黒いものを何百、何千と背負いながら生きてくんだよな……。苦しすぎる……。しかも、こうやって人のことを沢山知っていくのに、肝心の自分は全くわからない。何のための存在で、これからどう生きていくのか。自分のことが一番わからない。これも苦しいよな……。
これからAが自分の存在を理解し、Aなりの幸せを見つけられることを願います……。
