果糖

赤い天使の果糖のレビュー・感想・評価

赤い天使(1966年製作の映画)
4.5
危機的状況下における迫真のコスチューム・プレイ!「西は勝ちました」堂々たる名台詞!性的ファンタジーとして若尾文子演じる看護師と両腕を切断した負傷兵のやりとりは極限的な快楽を想像させる。何もかも足りなくて、簡単に満杯になる。そうして逆説的に、満たされてしまう生の意味。死屍累々な野戦病院の描写も容赦なくて、人間が行為の型としての身体だけを残してズルズルに崩壊していく様の説得力が尋常ではない。
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