国に帰れば王族レベルにリッチなニックと、アジア系アメリカ人で若いながらに教授のレイチェル。家柄の差を目の当たりにし、周りの女性からの妬み嫉みの的になるレイチェル、とここまではある意味筋書き通りだが、この映画のメッセージはもっと深いところにある。
アメリカでは東洋人として見られ、アジアではアメリカ文化に馴染んだ異分子として見られる。そういう人種・社会文化の壁や、或いは家長制度といった家族文化の壁、レイチェルに立ちはだかる壁はたくさんある。
タイトル通りクレイジーなほどにリッチな世界観に内包される現代の問題。非常に見応えのある作品でした。
