ポンヌフ

万引き家族のポンヌフのレビュー・感想・評価

万引き家族(2018年製作の映画)
3.9
是枝監督だし、賞を撮ってすごく話題になってるし、待ちきれず、日曜日に部活もバイトもなく暇をしている下の子を連れて、夫と3人で観賞。
12歳以下は親の助言が必要というマークのついた映画だったので、少しドキドキでしたが、万引きのシーンなどは観賞後に説明するなどしてフォローし、エッチなシーンは、目をつぶってと頭から服をかぶそうとしたがあまり効果なく。。
まあ、なんとか子供とみることができました。
安藤サクラの演技が絶賛されていたけれど、百円の恋のときの方がインパクトはあった気がして、少し肩透かしの気分はあったものの、でも、ますます良い役者さんになったなと思いました。
樹木希林やリリー・フランキーも相変わらずの大物役者。

映画が終わって、あれ?良かったけれど、期待しすぎてたからかな?というところが正直な感想。

しかし、観賞後から、ふわふわ漂っているんです。いろいろなシーンが。ふと考えてしまうんです。あのあと、どうなったのかなとか、男の子の決断とか。結局、お父さんって言わなかったなとか。

本物の家族よりもぎゅってなっていた、あの小さなぼろぼろの家の生活とか。

本物のお父さんだったら、スルーしてしまいそうな、男の子が性の入り口に立っているときに、明るく肩をたたいて安心させてあげるシーンとか。


映画の中では、登場人物たちの過去やこれからを半分も見せず、残りの半分以上の部分は、こうやって私たちの心の中から、日常にまで流れ出し、映し出されて行くような、そんな映画でした。
ポンヌフ

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