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万引き家族のmaiのレビュー・感想・評価

万引き家族(2018年製作の映画)
3.8
やっと見れました

良い意味で
しんどい映画でした
なんだろう、、
いろんな重い映画を見てきたつもりだけど、割と上位に入るくらい重いなーと思いました、救いようがないとかそういう意味でなく、考えさせられるんだろうな、何が正しいのか?とか何が大切か?とか。いやらしくなく、自然と突きつけられる感じ、向き合わされる感じ
あと泣き疲れた
これは特に女優さん俳優さんの力だと思うけど、、ぼろぼろ泣けた、、堪えようとしても堪えられなくてこぼれてくる感じ
やっぱり刺さるものがありました
特に安藤サクラさんはやはり格別、、、取り調べのシーンは涙が、もう、本当、しんどかった←

私は是枝さんの映画が今までなんかちょっと苦手だったんですけど、今回は今までの是枝さんの作品で1番好きだなーって思いました

何が正しいか?大切か?ということ
それを選ぶこと
それは、悪いこと、良いこと、の判断と似ているようで全く別だと私は思います
愛とかエゴとかも
でも広い意味でやっぱり
正しくはなかったかもしれないけど大切だったんだよ、愛してたんだよ
と思う
しょうたは強いね、正しいね、でも誰もがそうあれるわけではないし、そういなきゃいけないわけじゃないと思う
自分なりの愛し方で
自分なりの大切に仕方で。
私は、リリーさんが、ふらふらしながら、しょうた、しょうたって囁いてるシーンがとても印象的でした
空気を入れたビニール袋を蹴って、しょうた、しょうたって、、父ちゃんすげー!って
泣けたなぁ、、、人って愛おしいなと思った、、、。
情けなくて何が悪いんだろう。
あと、松岡茉優と池松壮亮のシーンもすごく好きでした。あったかいね。って。すごくすごく泣けた。
バンプの私が1番好きなエンブレイスって曲でも出てくるんですけど笑
私のような人間不信人間wは結局色々考えたすえに行き着くところというか信じれるのってそういうところなのだと思っている
あったかいね。って涙が出ること。

松岡茉優って本当素敵な声してるなぁ、可愛くて優しい声、そして池松氏の美しさ、改めて池松さん好きだと痛感しました

なんか映画ってどうしてもドラマチックなものが多いけど
適度にドラマチックで
適度にリアルな感じが
良かったなぁ、、
リアルな人間臭さというか

しょうたやリンなどの子供には現れない、リリーさんや安藤サクラや松岡茉優が表現している、心許なさ
心許ない表情が
とても印象的で突き刺さりました
誰もが抱える危うさ?そういうのってきっと皆持っているのだと思う
そういう表現が上手だと思いました
mai

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