「幸せだったからお釣りがくるくらいだよ」
貧しいながらも幸せそうな家族。
是枝監督の作る家族の空気感がとても好きだ。
全演者が素晴らしかった。
「あとで叩かない?」4歳児のセリフがぐさっと胸に突き刺さる。あの子の行く末が心配だが、信代の愛に触れて確実に成長した。母親にはもう服従しないだろう。
池脇千鶴演じる警官も良かった。犯罪者にちっとも歩み寄らない。誘導尋問。
「拾ったんです。捨てた人っていうのは他にいるんじゃないですか?」この言葉に全てが詰まってるが、事情を知らない人たちは理解せずに終わるだろう。=世間・メディア。
亜紀の事情がよく理解できなかった。なぜ父親と母親は存在を隠す?前妻の連れ子?
でも写真は飾ってある。
はっきりとは描いてない部分で色々考察し出すと、また面白みがある。