うぴ

天才作家の妻 -40年目の真実-のうぴのレビュー・感想・評価

3.5
執筆をしていない者が、沢山の賞賛の声を貰い、世の中で認められ、耳を塞ぎたくなるほどの拍手の渦に、本当に賞賛されるべき者が取り残されているように感じた。
この状況に陥り、長年の鬱憤を押し殺していたのなら彼女の怒りは当然であったと思う。だからこそ夫婦が互いの思いを声を荒げて、汚い言葉を使ってぶつけているシーンは好きだ。
あの時じゃなきゃ、結局互いの思いは言えなかったと思う。もっと早く気持ちを言っていればというのは、無いと思った。
この夫婦にはあの時がその時だったのだと感じた。
最後はあっけなかったけど、脱力感がある作品だったことは事実。
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