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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのTUのレビュー・感想・評価

4.8
立川シネマツーにて。

これはタランティーノ×カウンターカルチャーという今までに意外となかった最強(さいつよ)タッグ映画です。

1969年という舞台設定は個人的には本当にピンポイントでどストライクだった。
この頃はウッドストックが開催されてたり、ビートルズがアビーロード作ったり、イージーライダーが公開されてたりとカルチャー史において超重要な時代であったことは言うまでもない。
そんでこの時代にかかせないヒッピーがかなり肝となってたりヒッピー文化をとりまくドラックやらサイケ音楽やらが全体を通してふんだんに使われてたのは本当に最高。20代前半の頃の自分が観たら昇天すると思う。

事前情報だとちょっと難しい映画だと聞いてたけど全然そんなことなかった。
観る前にシャロンテートの殺人事件を予習しといた方がいいっていうのはああ、あれがマンソンでこの映画はそういうパラレルワールド的な話なのねっていうのがわかるのもあるけど、タランティーノがあの事件の犯人をこうやってボコボコにしてやりたい!というのが映画のフィナーレでわかって観れるのが一番いいからだと思う。

観終わった後タランティーノのインタビューを読んだけど「シャロンテートといえばこの事件しか出てこないけど彼女の平和な日常を映画で再現したかった」ということが書いてあってあああのくだりはそういうことなのねと納得してちょっと泣けた。

この映画でくそ最高な要素を3つあげるなら「役者(特にレオ、ブラピ、犬、子役の女の子)」「時代設定」「最後のタランティーノらしいボコボコシーン」で、これだけであと3回は観たい。
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