欠点だらけでもいいじゃない、生きてるんだもの。落ちこぼれたちが完璧主義者を完膚なきまでに叩き潰す作品。
銀河のはみだしものが集まったチーム、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのシリーズ完結作。
欠陥だらけの落ちこぼれたちが完璧主義者を前に暴れまくる！
シリーズ三作目となる今作。
前作との間にもいろいろあっただろうし、あったりしたわけでチームとしての結束は以前よりも強くなっているように思えた。仲間内での喧嘩量も増えた気もするが…。
本作はロケットの過去に大きく触れ、話の重点は彼に置かれているがそれでも過去作以上に満遍なくチーム全体の内面に触れてくれた内容となっている。
各々のメンバーとしての役割もしっかり振り分けられてたしね！
ネビュラもチームに正式加入しており、見事に溶け込んじゃっていたりする。
グルートは先代以上に頼れる存在になったかな。
マンティスも逞しくなったし、逆にドラックスはちょっと丸くなったかな…？
ガモーラは出身の時間軸が違うからいろいろ複雑だよね…。
クイルは……最後までクイルらしかったね！
物語の展開としては、しっとりムードなスタートながらも勢いを入れ込んできていた良かったが、そこからの中盤の中だるみ時間が長く感じた。
だが終盤近くからの大暴れぷりは最高でした！
戦闘シーンもシリーズ中でも最高のカッコよさで、集団での乱戦の魅せ方が特にエクセレント！最後のチーム連携もめっちゃ気分爽快！
アクションの魅せ方で言えばＭＣＵでも上位に入る出来だったと思われる。
作中テーマについても、落ちこぼれチームらしい良いことを伝えてくれる。
敵を同情の余地一切なしのクソ野郎にしたのも良い判断よね！ていうか見た目といい戦闘スタイルといいカーンと被り気味じゃない…？
逆に、前作から登場を示唆されていたアダムくんはけっこう好きだった！もうちょっと登場シーン多くしてほしかったなぁ…。
半ばで（過去作と比べると）イマイチさを感じながらも観終えた後にはとても愛おしさを感じた作品。
前作までだとなんだかんだまだチームを扱いきれていない感があったが、３作目にして完璧にチームの色が定着したように感じた。故に今作で完結というのが至極残念で仕方ない…。
シリーズの締めとしては文句のつけようがないが、終わってしまったという事実が辛い…。船長の選曲がまたズルいんよ…。
個人的にＭＣＵ最後の砦的存在だった今作。
名残惜しいながらも、やっぱり満足できる内容でもうＭＣＵ卒業できるかなぁ…と思っている中でのエンドクレジット後のシーン！
今後に期待してもいいのか…？
