Moonlight

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3のMoonlightのレビュー・感想・評価

5.0
間違えなく最高傑作。
こんなに愛のある大団円は久しぶりのように感じる。
ガーディアンズメンバー全員の魅せ場があり、成長が見えて本当に素晴らしい。

音楽使い、アクションシーン、セット含めたキャラ造形がどれも秀逸すぎる。最高としか言えない。

本作のテーマは「ありのままの自分、ありのままの他者を受け入れること」
本作の悪役、ハイ・エボリューショナリーは生命の不完全さを否定し、完璧を追い求める人物であり、あらゆる生命体に手を施し「完璧な社会=ニューワールド」を作ろうとする。
しかし、完璧な社会を追い求めても、追い求めても「完璧」になることは決してなかった。

「完璧」なんて存在しないのである。
自分が完璧だと思っても他者から見ると欠点が見つかることもあるし、
自分自身が決めたことでさえ自分自身で制御、支配できることはほとんどなく、外部環境によってあらゆる方向に変わってしまう。

それでいいのである。
完璧にならなくて然るべきなのである。
自分や他者の不完全さを受け入れ、愛していこう。

そう思うだけで、この世界はずっと生きやすくなる。
ガン監督が最後に私たち観客にも愛を与えてくれたのかもしれない。

ありがとうジェームズ・ガン。
ありがとうガーディアンズ・オブ・ギャラクシー。
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