NeMo42

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3のNeMo42のレビュー・感想・評価

3.5
これはこれで完成形。でも私個人の理想ではない部分も多い。
くらいの感じ。
特に不満なのは、モブキャラの存在感。vol.2のときから身内感が強くなっていったけど、もう今回は身内以外興味なしくらいな感じ。vol.1のノヴァ兵たちの勇姿が好きだっただけに、『インフィニティ・ウォー』でvol.1の感動が毀損されてしまったのが悲しくて仕方なかった。それについてのエクスキューズがなかったのは非常に残念。それもあってか、今回も惑星が滅ぶのが、それはそれとしてみたいな扱いに見えてしまう。そして、いちばん盛り上がるアクションシーンで、どうみても悲しいバックボーンがある雑魚動物兵がメインのサンドバッグだったりと、身内以外の扱いが雑に思える。
それに監督の作家性なのはわかるけど、ギャグをふくめ喜怒哀楽すべての感情がたっぷりとした空気感で演出されるので、必要以上に尺が伸びていくのも気になった。
まあ、もろもろの不満点は、織り込み済みでもう一度鑑賞したら幾分中和されるとも思う。
でもやっぱり、惑星ザンダーが救われないのがただただ悲しい。