げぶらしらえ

クリード 炎の宿敵のげぶらしらえのレビュー・感想・評価

クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)
5.0
事前に、復習も兼て『ロッキー4 炎の友情』を観賞しました。

前作を改めて観ると、映画というよりMTVか?思いますが、二人だけのスパーリングで拳が交差する瞬間のストップモーションで始まるオープニングや、引退して5年も経ったアポロが何故戦おうとするのか?ということに対し
彼の最大の理解者であるロッキーとの熱すぎる友情、否、愛情を超えた”烈”情とも言うべき関係にノックアウトされました。
そして何より前作の最大の功績は、ドルフ・ラングレンという稀代のアクションスターを発掘したことだと思います。

あれから34年。

ロッキーシリーズを見続けた私の様な世代にとって本作は、”映画”『ロッキー』で観たいと思うシーンのオンパレード!
中でも一番最高なのは、やはり試合に向けてのトレーニングシーン。
子供の頃、ロッキーの腕立てを真似した身からするとテンション上がりまくりです!

前半のビクターのトレーニングシーンも、彼の怪物ぶりが遺憾なく発揮されていていると思いますが、
なんと言っても最高なのは”虎の穴”!!
流れからして『ロッキー4』のトレーニングシーンの再現かと思いきや、良い意味で期待を裏切られました。
もし、ロッキーがマッドマックスの世界に居たら?と思わせる様なシチュエーション!

その後、クライマックスでロッキーのテーマ曲が出て来るタイミングも最高ですが、
私が最も涙腺決壊な場面は、イワン・ドラゴの最後の選択でした!
あのアイテム(血塗れのタオル)の使い方は、34年目の伏線回収だと思います。

観終わった今、一番思う事は、ドラゴ親子の今後が観たいということ。
スピンオフでも良いから誰か作ってくれないかなぁ。

あ、でも『クリード 』自体が『ロッキー』のスピンオフでしたね。
これではスピンオフの無限ループになっちゃいますな。
でも、そうやって『ロッキー』を継承していくのも素敵だと思います。
そうやってこの素晴らしい作品たちを後世に残せていけたら良いですよね〜。