スルメのように味わい深い作品。
ドラッグクイーン・ローラのインパクトと繊細さを見事に表現したキウェテル・イジョフォーと、カリスマ性まるで無しの四代目チャーリーを演じたジョエル・エドガートン、絶妙でした。
また、ドラッグクイーンも見た目とは裏腹にマイノリティゆえの苦悩が丁寧に描かれており見事でした。
登場人物の背景にある人間ドラマが色々な方向から短時間の間に描写されていくさまは見ごたえ十分。
ローレンが美人すぎないのも大正解、一途で可愛かったです。
時代に取り残され、倒産の危機にある靴工場とマイノリティーであるドラッグクィーンとの異質な共存で、全ての人に夢と自信を与えてくれる幸せな作品でした。