ワシントン

センターラインのワシントンのレビュー・感想・評価

センターライン(2017年製作の映画)
3.0
AIの犯罪、裁判と、手塚治虫が題材にしてそうなテーマで、今時ぽくて興味深い作品でした。

主役のロボットの頭?目?がよく動いて、人間にわかりやすく感情を伝えてくるのは本来の機能的に必要なのか!?ロボットが嘘をつく時に、良心の呵責をわかりやすく察知するため?そもそも良心ありきで開発?悪意がない場合は?ロボットが演技をする可能性は!?

とにかくテーマはおもしろく、いろんな可能性が見えてくるので、今後この作品の派生品みたいな作品もどんどん出てくるのではないかなと思って楽しみであります。

ただこの良作品の足を引っ張っている物があります。

俳優です。

実に華のない俳優志望達が中途半端な演技力で体当たりしてきた。
という印象で、とにかく演じ手に一切の魅力がないのが玉にキズです。
演技がよければ何かしら残るのでしょうが、
主演の女の子が短い髪だった。という以外全く記憶にありません。
むしろ、その印象の薄さと一緒にストーリーも忘れていくという危険な状態かもしれません。
興味のない人が何言っても全然心に響かないですよね。
それと同じ現象がおきました。

監督はやりたい大きなテーマを伝えることに集中しすぎて、
役者の質は話が伝わればいいくらいで重要視していなかったのかな?

テーマは記憶に残ってる。でもどんな内容だっけ?

みたいになってしまってる方、多いと思います。

しかし
残念な俳優という負荷を背負ったにもかかわらず
ここまでの評価を持ってきた監督はすごい。

監督独走度★★★★★
記憶に残る度★★
華やか度★
ワシントン

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