うき

愛しのアイリーンのうきのレビュー・感想・評価

愛しのアイリーン(2018年製作の映画)
4.0
ゼミで日本の移民問題について学んでいたとき参考に観た映画。とにかく展開に救いようがないけど結末に多少のカタルシスあり。違法ブローカーのフィリピン人花嫁の斡旋と、甘い誘惑に乗って日本に嫁ぎ孤立、失踪するフィリピン人女性は実際に多いのだそう。明らかな「人身売買」でフィリピン政府も法律で花嫁輸出を禁止しているのだけれど、当事者に「人身売買」で嫁いできた女の烙印を押すのもそれはそれで失礼なのかなと考えたり。アイリーンも売春婦扱いされて傷付いてたし、制度を整えることも大事だけれど、この作品を観て結局は受け入れる側が温かい心を持ち当事者に寄り添うことが大切なのだと思った。アイリーンも岩男も本当は良いやつだしツルの虐待がなければ幸せな家庭築けてたよねこれ…
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