ハギマニア諸島

愛しのアイリーンのハギマニア諸島のレビュー・感想・評価

愛しのアイリーン(2018年製作の映画)
3.6
個人的には、人間の等身大を描かせたら右に出る者はいない状態の吉田恵輔最新作、初日しばいてきました。

『さんかく』ではほんのり垣間見える可能性についつい浸かってしまう男の性を描き、
『馬車馬さん』では内心は駄目だとわかってながらも逃避し夢を諦めきれない女性を描き、
『犬猿』では切りたくても切れない兄弟姉妹の何とも言えない微妙な距離感を描き……………


そして今回の『アイリーン』は???


んーーーーーナンダコレ
感情移入できるキャラが居ない。笑

余りにも理解に苦しむキャラが乱立し、スクリーンがエナジー過多状態。ある意味137分間開いた口が塞がらない感じ。
「愛」がひとつの分かり易いテーマみたいだけど ちょっと歪み過ぎて個人的にそこに感動は覚えなかったかなぁ…

ただ、設定はめちゃくちゃ面白いし、吉田恵輔らしい笑いの描写も炸裂で、十分及第点ではありました!
岩男とその母親という常軌を逸したウルトラトンデモキャラは脳裏に媚び付いてます。笑
それを演じた安田顕さんの木野花さんマジスゲェなぁ…この2人の超絶演技合戦観るだけでも今作を鑑賞する価値は十二分にあると思う。



ぶっちゃけ鑑賞後気持ちの整理が付いていない…笑 ほんとナンダコレ。