サリンジャー

愛しのアイリーンのサリンジャーのレビュー・感想・評価

愛しのアイリーン(2018年製作の映画)
4.5
ついに日本映画界は、最終兵器「新井英樹」に頼る時代がやってきた!!
感情と欲望が先行しまくっているとんでもない映画だ。

主人公が性犯罪者にしか見えず、全く共感できない!しかし思い出した。
新井英樹作品の主人公は、まったく共感できないどうしようもないクズやろうだということを。

主要の三人は勿論。ヤクザの伊勢谷友介もシングルマザーの河井青菜も愛おしくもならないダメ人間やクソ野朗ばかり。
それでも人間なんだ!不器用でも駄目なことでも誰よりも精一杯生きている!

パチンコ店員のおっさんが、モノマネ芸人の古賀シュウなのにも驚いた。しかもサマになっている。プロレスラー村上和成のヤクザ役は、似合いすぎるww


この映画に合わせて作った言われる奇妙礼太郎のエンディング曲。
この映画の全てを物語っている悲しい愛の歌でした。凄く沁みます。
皆さん、とても気迫溢れる良い演技していますが、特に木野花さんが凄すぎる!今までのとイメージがガラッと変わりました。
木野花さんが今年の様々な賞レースにノミネートすらされなかったらキレそうですww