斉藤百香

来るの斉藤百香のレビュー・感想・評価

来る(2018年製作の映画)
3.7

原作は第22回日本ホラー小説大賞にで大賞を獲得した小説「ぼぎわんが、来る」
内容はホラーとエンターテイメントという相反する要素の融合を楽しめる作品。


★怖いけど、笑える。ホラーエンタテインメント作品

簡単に言うと、正体もなんだかわからないけど
怖いお化けがやって来るお話。
見えない、わからない、説明されない。
わからないからこそ、見てるこっちは「あれ」への恐怖がどんどん高まる。
凄惨なシーンなどもあるが、ただ怖いだけの作品じゃなかった!

この作品の好きポイントは
いよいよ、あれがやって来る。って時。
その力が強大なので全国の霊媒師を呼ぶ。
まさに!霊媒界のアベンジャーズ集合!

ただのジジイがなんかすげえかっこいい。
やばそうな気配を感じて次々と新幹線を降り、一言。
「ま。一人残ればもうけもんやろ」
くぅ〜痺れる〜w

一番緊迫感のあるシーンで謎のワクワク感があり、酷いことが起きてるのにどこか笑えてしまうような、原作に忠実かつしっかり面白く仕上がっている。この映像表現はすごい!

また、怖い、は霊だけじゃない。
人間の闇深さ。
表と裏で違ったり人って何考えてるかわからない怖さがあったり。

視点を変えて観ると違った景色が見えるよね〜。

謎の「あれ」そして人間の業に、ハラハラして笑ってください。
斉藤百香

斉藤百香