原作の小説がとても面白かったので、期待して見に行きました!
結果、多分原作知らない方が楽しめただろうな〜という感じ!だいぶ中島監督色に染められてた…
ホラーエンターテイメント、というジャンル枠にしっかりハメてきてはいるけど、このわけわからん感じでもなんか面白いな!と感じるのは100%原作が面白いからだからね!
ぼぎわんが、なぜ来たのか?どこから来たのか?それが知りたい方は是非原作を手に取ってほしい!!!
原作のお話の構成がシンプルでざっくりとした分かりやく、淡々と怖い感じなのだけど、エンタメ向きにする為に、原作でも描かれる、人間の気持ち悪い部分を膨らませて誇張して大げさにした感じが残念だった。
確かに人間の心の闇にスポットを当てるのも大事だけど、当てつつももっと淡々と、暗くして欲しかったのと、日本の昔からある集落の嫌な習わしみたいなものが、ぼぎわんという化け物の起源だということにもっと焦点当てて欲しかったな。
まぁあれもこれもだと、二時間の映画じゃ収まり切らなくてめちゃくちゃになるのかもしれないけれど。
原作がめちゃくちゃ怖かっただけに、純粋なホラーではなくなっているのがホラー好きとしてはショックだった。
違う監督で見てみたい。
キャストは大満足!妻夫木聡の"イクメンパパ"感がハマりすぎてたのと、岡田君が渋くてカッコよかったのと、あと絶対的な安心感を生み出せるのは松たか子しかいないと思うし!どうやっても胡散臭くなりそうな除霊師をあんなにかっこよく、説得力ある感じにできるのはすごい!
黒木華はほんとうまくて、ゾッとしたし、タバコ吸うシーンもたまらん。
キャスティングは素晴らしいと思う!
ちょっとネタバレ
黒木華演じるママ役は、原作では、パパのことは大嫌いだったけど、ちさのことは大事にしてたし、守る為に必死だったから、映画でもそういう風に描いて欲しかった…あんな不倫して、子供ほったらかしにする人じゃなかったから、そこまで変えられたのはちょっとなぁ
そしてぼぎわんについて
病院で子供の霊がいたけど、ぼぎわんと子供の関係は深くて、なぜちさを攫おうとするのかもそこに関係してたりする。
そしてなぜ秀樹が狙われるのかもしっかりとした理由がある。
それもまるっと含めて面白い作品だったのになぁ〜
全然描かれてなくて残念
あと最期の除霊のシーン
流石に変えすぎだし、なんというか、除霊というもの自体をバカにしてる感じがして嫌だった。全体の流れから考えればあの馬鹿みたいに盛大にやるっていうのも変ではないけど、死ななくて良い人が死にすぎだし、納得いかない。結局琴子がやっつけるんだし…
もーいっぱいありすぎるけど、私は原作が大好きなんだ!笑