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来るのkyonのレビュー・感想・評価

来る(2018年製作の映画)
3.6
「告白」「渇き」等の中島哲也監督作品。田原は妻と一人娘と一等地のマンションで暮らす会社員だ。彼が運営する育児ブログも盛況で、順風満帆の生活である。しかし、彼と家族のもとに突然「あれ」は来た。彼は知人のつてでオカルトライターの野崎に相談するが……。
前編は田原の視点で家族が出来て「あれ」が来るまでの話、中編は妻・香菜の視点で田原が見ていなかった家族の側面の話、後編は野崎の視点で「あれ」と対決する話となっている。前編と中編で描写される家族への関わり方や抱える苦しさは身につまされる。後編の「あれ」を迎え入れ立ち向かう為にあらゆるプロフェッショナルが集結する場面は大変画になり熱い場面である。現代的な家族の表面化されにくい負の側面を描き切り、ホラーの描写も迫力ある画によって恐ろしくも力強いものとなっている。
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