飼い犬の散歩中に不思議な「穴」を見つけて以後、原因不明の耳鳴りに悩まされることとなった主人公が、今までは気に留めることなく笑って流せた夫の些細な言動にストレスを抱え、さらには憤りまで感じるようになったお話
この耳鳴りを原因とした音の取捨選択により、見ているこちらも不快感を得るように計算された演出はお見事で、よく言えば豪胆、悪く言えば大雑把な夫の言動は生活を送る中で配慮が足りない部分はあるものの、誰しもが経験しまた誰しもが張本人になりえることばかりだと思います
終盤の耳の穴をかっぽじるシーンは、「お？スプラッタか？」と思わせる演出だったものの、爽快感すら感じられるクライマックスは素晴らしかったです
なかなかの良作
