以前一度観ている。
そのときは、今までで最恐の恐怖映画だと、あちらこちらて話題になってたから、観たくて観たくて。でも、地方の映画館あるあるでメジャーじやないホラー映画なんて上映するはずもなく、レンタルリリースを待って飛びついて観た。
観て思ったのが、全然怖くないって。
雰囲気はわかるけど、どこが最恐なんだろうって残念に思った。
最近、『呪詛』を観て、今なら何かわかるのではと思い、もう一度この映画を観る事にした。
で、なんとなくわかった。
怖いと思わなかったのは
終始、嫌悪感とか気色悪いという感覚があっての事だと気がついた。あとはイラつき。
あの顔芸も好きになれない。
わざと感情移入しにくそうな役者さん達をあつめたかのようにも思える。あんな事になる女の子も、そんなことをしちゃったお兄ちゃんも人間として見る事が出来ない。とにかく、各登場人物に対してのイラつきや嫌悪感を強く感じてしまう。
ここ数年で流行っている、いわゆる“胸糞”。
でも、胸糞と恐怖は決してイコールではなく別だと思っている。
人にしても、モノにしても、演出にしても、
ホラー映画を作るための、無機質な小道具を並べているだけの様にしか感じなかった。
それは、
激カラ料理に似てるのかも。
ハバネロやらタバスコやら、辛そうなモナだけ入れれば、確かに辛いだろうけど、それは料理じゃないよね。
どんなに辛くても、その辛味の奥に味わい、つまら旨味があるかどうかか大事なのではないかと。
ちなみに『呪詛』には味があった。
『ミッドサマー』でも感じたこの特徴は、アリ・アスター監督の癖なのかも知れない。異臭はするけど味がない。無味。だから、怖くもないし、面白くもなく、好きになれない。これが個人的な感想。
胸糞オススメ度としては5。
