このレビューはネタバレを含みます
2003年に大ヒットした「雪の華/中島美嘉」をインスパイアした作品。
主演俳優・女優のプロモーション的映像美、病気を絡めた余命設定、生々しさを一切排除した清廉潔白・晴雲秋月な恋愛様相。
美雪は病弱であまりしっかりとは働けないだろうし、職場も図書館(司書なのかどうかは不明。)で、年齢も考慮すると決して高給とは言えないだろう。
その唯一の収入源である仕事を辞めた上で見ず知らずの男に100万円を手渡しする突飛さ。
100万円を手放しても尚、都内での1人暮らしや投薬を含む通院は続き、頻繁な外デートの他にフィンランド旅行費(2人分+後のラスト1人旅分)まで捻出するとは一体どういう経済状況なのだろうか。
"「な」んでだよ!" "わ「か」んねぇよ!"など、前半部にスタッカートのようは強烈アクセントが来る登坂広臣さんのワンパターンな台詞読みは堪えた。
ぶっきらぼうさを押し出すためなのだろうか。
確かに悠輔が美雪に心を開き始めてからはあまり気にならなくなったように思う。
美雪の赤いオーロラへの異様な執着も含め、気になることが多過ぎて"雪の華"どころではなかった。