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パッドマン 5億人の女性を救った男のseのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

長くてひよってたけどようやく観た!
とても面白かったし好きだった。

ロマンス部分はちょっと複雑な気持ちになったけど。
パリーは架空のキャラクターらしい。素敵な人で気持ち良い気分になったし、特定の1人でなくともこうやって押し進めてくれた存在がいたんだろうと思う。

口コミでよく見てた「ガヤトリや村の人々の手のひら返し」はこういうことか~と思った。確かに。
それが文化や風習や決まりで、それだけ根深いのだと思った。禁忌とされることを悪くない、オープンに、と突然言われたら私も困惑すると思う。
ただ生理は何も悪いことではない。

中盤、発明が進む間「ガヤトリも気の毒だよな~」と思わなくもなかった。たった1人妻を幸せにしたくて頑張るラクシュミだけど、妻はそれを全く望んでなく、その結果ささやかで幸せな生活が失われたと思うと切ない。ラクシュミが頑張る間も妻は“狂った夫から引き離された女”でしかなかったわけで、幸せとは…みたいな気持ちになる。

ラクシュミは村に生きるには先進的すぎる。どうしてあんな発想でいられたのか。

だからこそ都会に生き、似た熱量で突き進むパリーとくっつきそうなシーンは、(フィクションながら)まあありか…?と思った。
けど、パリーの存在にやっぱり世の中の差を実感させられもした。成功するには自分がお金や影響力を持つか、それらを持つ人との繋がりが必要なこともある。
ひねくれた気持ちではなく、それが現実だし、それを得たラクシュミの行動力と実力と運が素晴らしい。
ラクシュミも成功しなければ、どんなに素晴らしい立派な考えやアイデアでも、そう認められることはなかったわけで。ずっとヤバおじさんの烙印を押されたままだったはず。結果には価値がある。

本当に素晴らしい。でもひたすらに拍手喝采!ではなく、ようやく女性がスタートラインに立てただけとも思う。発明の素晴らしさとそこへの敬意・感謝とは別に、これが当たり前だという気持ちも持っていたい。悪いことじゃないし。
日本も「生理の貧困」って言葉がよく聞かれるようになったけど、女性トイレが撤廃されてオールジェンダートイレに置き換わる国だし(そういったトイレが設置されることではなく、代わって女性トイレが消えることがこわい)。決して軽やかに先を行く国ではないはず。

昔はもっとナプキンばりばりのやつとかあったよね。開発・改良・普及等々に力や知恵を注ぐ人々に感謝しかないです🌷
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