Sayuri

パッドマン 5億人の女性を救った男のSayuriのレビュー・感想・評価

4.4
この映画は、妻に安全で安価なナプキンを作りたい夫が「パッドマン」と呼ばれるまでのサクセスストーリーを描いているのだが、私は妻のことばかり頭に残った。

もし自分が妻の立場なら、夫が安全なナプキンを作ってくれたら飛び上がるくらい嬉しいと思う。

だが、妻やその家族は主人公を奇人扱いし「家族の恥」だと訴えた。生理は穢れであって、生理中は女は別の場所で眠らなくてはならない。

男が生理に介入するなんてもってのほかだ。

中盤、「恥をかくくらいなら死ぬ方を選ぶ」と言った妻の台詞がすべてだと思う。
刷り込まれた価値観はそう簡単に変わらないのかもしれない。

さすがインド映画だなあ思うのは美しい歌やダンス、カラフルな色彩が画面を彩る点だ。

観賞後は諦めなかったパッドマンすごい!という気持ちと、インドの女性たち頑張って...!目を覚まして...!という気持ちになる。。
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