超意味不な物語。
でもそれが良く、胸に深く刻まれるという珍作。
とある夏の町、マセガキの前に突如大量のペンギンが現れる。そんな摩訶不思議な現象を同級生と不思議なお姉さんとで究明に励むというお話。
この作品。物語が進むにすれて「?」がどんどん多くなっていく。久々にめちゃくちゃ結末が気になった。
そんな物語の締めは、意外や意外過ぎる結末でした………
確かに小学生の頃は、特に日常の中の謎に触れる機会が多く、不思議に思うことがたくさんあった。
「あの場所は何か」
「あの人は誰なのか」
「あの出来事はなんだったのか」
と色々と疑問はあったもののその殆どは明確な答えを見つける前に、
そもそも疑問だと思っていた記憶さえ消え失せ、有耶無耶になっていった。
そんな疑問を真っ向から探究しようとする今作のアオヤマ少年の姿を見ていると妙にノスタルジックになり、目頭が熱くなった。
冒頭で書いたように今作は意味不な物語でした。でもそれで良い!!!
「どうしても答えがわからない時は考えるのをやめて、普通に飯食って普通に寝て普通の生活を送れ。そうすればふと答えが見つかるかもしれない」
という少年の父の言葉の通りなのだから。
自分自身が今は社会人であるからこそ、めちゃくちゃ刺さった作品でした。
アオヤマ少年にとってのお姉さんみたく、自分を突き動かすような原動力が欲しいと思いながら劇場を後にしました。笑