これは、蒼井優の寝息とお姉さんのおっぱいを楽しむ映画である。
原作は初版が出た頃に読んで以来なので細かいディティールは忘れてしまっていた。
しかし話が進むにつれ内容も思い出していき、その感覚も面白かった。
映画の感想として真っ先に挙がるのが、おっぱいである。
アオヤマくん目線を意図したおっぱいカット。
アオヤマくんの顔を映してるふりをしておっぱいカット。
ニットおっぱい、タンクトップおっぱい、揺れるおっぱい、とにかくおっぱい
おっぱいに力を注いだと言っても過言ではない。
そしてお姉さん役の声優、蒼井優。
これがハマりまくってた。
軽く明るく、かといってアホではないお姉さんの性格を表した声とでも言うのか、ドンピシャの声だった。
声で言えば、ウチダくん役の声優が釘宮理恵で、「待ってよ〜」とか連呼してたので、そのうち鎧を着て「兄さん！」とか発言するのではないかとニヤニヤしてた。当たり前だがそんなセリフはなかった。
小ネタで言えば、
・本棚に竹林と美女
・アオヤマくんのお父さんがめっちゃ森見登美彦
・コスモスクウェア行きの電車に乗って水族館を目指す
・アオヤマくんのノート群の中に「郵便」とラベリングされたノート
この辺りがニヤニヤポイントだろうか。他にもあったら教えてください。
全体としてテンポ良く、それでいて「あれはなんだったの？」的な要素も無く、面白い映画だったのだが、一点だけ。
あるシーンのBGMに、金切り音のような不快な音を流すシーンがあり、そこだけはキツかった。
映画館の音響が良くないのも相まって、このシーンだけは早く終わってくれと思ってしまった。
心情を表す音なのだろうが、他の音や方法があったのではと思う。
