売れないコメディエンヌが危篤の愛猫のため、故郷に戻り過去と向き合う姿を描くコメディ。
元カレと恋人の家に居候するというおかしな構図の中、幸せだった記憶や罪悪感、今に対する虚無感など、様々な感情がとめどなくエミリーの頭を回る。
ひとりの女性と猫の関係、過去と現在に向き合うエミリーの姿を通して、現代における個人の存在意義を考えさせられる。
イタくて不器用なエミリーのキャラクターはとても魅力的で共感を呼び、コメディ要素も下品ではなく、ウィットとかわいらしさに富んでいる。
主演ノエル•ウェルスの演技は見事で説得力があり、そのウェルスの脚本は素晴らしい。
エミリーとジェンの友情もいい。
