Harukiさんの映画レビュー・感想・評価

Haruki

Haruki

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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.6

ベストセラー作家の妻が夫の殺人容疑をかけられ、次第に秘密が暴かれていく様を描いたヒューマンサスペンス。

社会的に成功を収めた妻とホームスクーリングをしながら執筆活動をする夫というリベラルな夫婦のかた
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サンコースト(2024年製作の映画)

4.7

脳死状態の兄を世話し、息子を溺愛する母親との関係に悩む女子高生の成長を描く青春映画。

主人公ドリスは兄の世話をこなし、母からの愛を感じられず、目立たない学校生活を送る。

ドリスは兄との時間の大切さ
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デーヴ(1993年製作の映画)

4.1

脳卒中によって倒れた大統領の影武者になった平凡な男性のドタバタとロマンスを描いたハートフルコメディ。

まともな責任感で職務を全うしていなかった本物の大統領に代わって、デーヴは持ち前の無邪気さと人の良
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クローサー(2004年製作の映画)

3.8

ロンドンを舞台に、二転三転する4人の男女の恋模様を描いたラブロマンス。

戯曲の映画化であり、原作者が脚色を手がけている。
たしかに戯曲らしくもあるオシャレな台詞たち、そしてどこかファンタジックである
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父の祈りを(1993年製作の映画)

4.4

1974年にイギリスで実際に起こったテロ事件と、それに伴う冤罪事件を基に描いた作品。

冤罪で逮捕された父子が一縷の希望を託し、再審を求めて闘う姿に胸を打たれる。

取り調べのシーンはとてつもない。
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月の輝く夜に(1987年製作の映画)

4.0

ニューヨークのリトル•イタリーを舞台に、禁断の恋に揺れる女性を描いたラブコメディ。

登場人物たちはみんなコミカルでチャーミング、彼らの織りなす人間模様は温かく愛おしい。

綺麗な月を愛の情熱の象徴と
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ハッピー・ゴー・ラッキー(2007年製作の映画)

4.4

天真爛漫で気の向くままに生きる女性の姿を描いたヒューマンコメディ。

主人公ポピーは嫌なことがあってもへこたれず、いつも笑って生きている。
本屋の店員に無視されたり、自転車を盗まれたり。

そんな彼女
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フロスト×ニクソン(2008年製作の映画)

4.3

イギリスの司会者デービッド•フロストによるニクソン元大統領のインタビュー番組を描いた作品。

ウォーターゲート事件で退任したニクソン元大統領と、アメリカ進出を狙うイギリスの司会者フロスト。

2人が徹
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テンダー・マーシー(1983年製作の映画)

4.1

酒浸りの落ちぶれたカントリー歌手が、再婚した妻とその息子と共に人生の再起を目指すヒューマンドラマ。

切なくも温かいストーリーは、家族と愛を尊び人生を諦めない素晴らしさを讃える。

愛を得ることと並行
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フォー・ウェディング(1994年製作の映画)

4.7

友人の結婚式のたびに顔を合わせる男女が運命的な恋をするロマンティックコメディ。

惹かれ合いながらもすれ違う2人の恋は切なくて優しい。

周囲の人々の人間模様も可笑しくて楽しい。

王道のようで意外に
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卒業(1967年製作の映画)

4.1

大学を卒業したばかりで将来に不安をかかえる青年が、人妻との不倫の末に、その娘と恋に落ちる姿を描いた青春映画。

ベンジャミンは神経質で、親や周囲からの期待に辟易し、将来への底知れない不安をかかえている
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誘惑のアフロディーテ(1995年製作の映画)

4.6

養子に迎えた息子の実母と交流する中年男の姿を描いたロマンティックコメディ。

パワフルでチャーミングな娼婦のリンダに、レニーは養父だということを隠して接触する。
はじめは優秀な息子の母親がリンダだとい
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ベン・スティラー 人生は最悪だ!(2010年製作の映画)

4.4

精神科病院を退院した孤独な中年男と、周囲の人々の交流を描いたヒューマンコメディ。

人生はビタースウィート、しかもちょっと苦味が強い。

厳しめでダークなストーリーを、さりげないユーモアで包み込んでい
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鏡の中の女(1975年製作の映画)

4.5

トラウマを抱える精神科医の女性の精神世界を描いた、幻惑的なヒューマンドラマ。

ベルイマンの傑作『仮面/ペルソナ』と通じるテーマと演出。

老いや死への恐怖、精神科医として患者を治せない罪悪感、死んだ
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ホブスンの婿選び(1954年製作の映画)

3.9

自分勝手な理由で結婚に反対する父親と、それに対抗してなんとか結婚しようと画策する娘たちを描いたコメディ。

強かなマリーと彼女に振り回されるウィリーの関係がほほえましい。

家長である父親は金に執着し
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カラーパープル(2023年製作の映画)

4.3

アリス•ウォーカーによる原作を映画化したスピルバーグ版、そしてブロードウェイ版をリメイクした作品。

自由を奪われた黒人女性セリーの壮絶なドラマが、今の時代に合った形で再び誕生した。

型破りな生き方
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大恋愛(1969年製作の映画)

4.1

ブルジョワジーへの批判を交えながら、中年男の妄想たっぷりな恋を描いたコメディ。

幸せな結婚生活を送りながら、18歳の秘書に恋をしてしまう主人公。

そんな彼の恋と妄想をユーモラスに描きながら、特権に
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絶好調(1965年製作の映画)

3.9

キャンプを楽しんでいた男が強制収容所(キャンプ)のような場所に迷い込む短編コメディ。

前半のキャンプシーンはエテックスらしい、何をやっても上手くいかない可笑しさ。

後半は収容所のような生活がシニカ
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カラー・オブ・ハート(1998年製作の映画)

4.8

双子の兄妹が白黒ドラマの世界に迷い込み、騒動を巻き起こすファンタジーコメディ。

現実世界に生きるデイヴィッドとジェニファーがドラマの住人に影響を与えていき、彼ら自身もまた成長し新しい価値観を手に入れ
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健康でさえあれば(1966年製作の映画)

4.0

不条理な笑いの満ちた4編で構成されるオムニバスコメディ。

1編目『不眠症』は、なかなか寝つけない男が読む吸血鬼の話と周りの現実がオーバーラップしていく物語。
吸血鬼の話自体はオーソドックスながら、男
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レッド・ロケット(2021年製作の映画)

4.3

落ちぶれた元ポルノスターが人生の再起をかけるヒューマンドラマ。

ショーン•ベイカーらしい、イタくてビタースウィートな人生譚。

無一文となった主人公マイキーは、妻と義母に疎まれながも家に転がり込み、
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Pachyderme(原題)(2022年製作の映画)

4.7

第96回アカデミー賞のショートリストに選出された短編アニメーション。

9歳の少女が祖父母の家で休日を過ごす姿が、淡々と描かれていく。

語り口はゆったりしていて、アニメーションも絵本のように優しい。
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アシスタント(2019年製作の映画)

4.2

プロデューサーを夢見て就職した女性が、横行するハラスメントに直面し、葛藤を深めていく様を描いた作品。

夢を持って就職したのに、雑用ばかりやらされ、同僚からは対等な扱いを受けず、会長からは厳しい言葉で
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ヨーヨー(1965年製作の映画)

4.5

財産を失った大富豪と女曲馬師、そして彼らの息子が織りなす人間模様をメランコリックに描いた喜劇。

チャップリンなどサイレント喜劇とサーカスへのオマージュにあふれている。

ノスタルジックな世界観の中、
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女はコワイです/恋する男(1962年製作の映画)

3.8

恋に不器用な男が自分と結婚してくれる女性を探す姿を描いたコメディ。


結婚相手となる女性を見つけようと街にくりだし、ことごとく失敗するシーンは愉快。

冒頭の、男の爆発する妄想をユーモラスに映像化す
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幸福な結婚記念日(1962年製作の映画)

4.3

結婚記念日の食事に向かう男が騒動に巻き込まれる姿を描いた短編コメディ。

くだらなさと可愛さが凝縮した展開は、何も考えずにハッピーに見れる。

どんどんと遅延していく可笑しさが、ダサいかたちではなくス
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破局(1961年製作の映画)

3.7

恋人から破局を告げる手紙を受け取った男が、返事を書こうとしてもどうしても書けない姿を描いた短編コメディ。

台詞はなく、シンプルでナンセンスな笑いに満ちているが、美的センスが随所に光る。

ラストはア
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アタメ(1989年製作の映画)

3.9

大好きな監督ペドロ•アルモドバルの初期作。
一貫して愛を描いてきた彼による、ちょっとおかしかな純愛ストーリー。

初期らしい尖った設定とチャーミングなキャラクターが楽しい。

天涯孤独なリッキーがマリ
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世界でいちばんのイチゴミルクのつくり方(2014年製作の映画)

3.6

世界一平均的な村で、普通を美徳とする大人たちに抵抗する問題児たちを描いたファミリー映画。

色彩豊かな画面とキャラの濃い登場人物たち。
『ムーンライズ•キングダム』みたいな、ウェスみを感じる。

チャ
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カラーパープル(1985年製作の映画)

3.8

20世紀初めのアメリカ南部を舞台に、夫に自由を奪われた黒人女性の苦悩と反抗を描いたヒューマンドラマ。

公開を控えるミュージカル版リメイクの予習。

ソフィアやシャグといった女性たちとの交流を軸に、主
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

4.6

黒澤明の名作『生きる』を第二次世界大戦後のイギリスを舞台にリメイクした作品。

カズオ•イシグロによる脚色は見事。

人生の終わりを知ることで、自分の成すべきことを見つめ直し、輝きを取り戻す。
オリジ
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シンプル・プラン(1998年製作の映画)

4.3

雪に覆われた町で暮らす男たちが、偶然手に入れた大金に翻弄される姿を描いたサスペンスドラマ。

男たちは欲望と疑心に搦めとられ、嘘と罪を重ねていく。

閉鎖的な町を舞台に、人の中に巣食う闇をサスペンスフ
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ザ・ヒューマンズ(2021年製作の映画)

4.1

感謝祭を過ごすためアパートの一室に集まった家族の風景が不穏に変化していくさまを描いた作品。

家族が久々に集まり、穏やかな時間を過ごしつつ、それぞれが抱える問題やお互いへの秘めた感情が見え隠れする。
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ハズバンズ(1970年製作の映画)

4.4

友人の死を機にやるせなさと危機感を覚えた中年男たちの破天荒な放浪を描いたヒューマンドラマ。

演出にはカサヴェデスらしく即興性があり、一方で脚本には人間に対する緻密で鋭い洞察がある。

いわゆる中年の
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オール・ダート・ロード・テイスト・オブ・ソルト(2023年製作の映画)

4.1

ミシシッピ川のほとりで慎ましく暮らす少女の姿を詩情豊かに描いた作品。

監督は詩人でもあり写真家でもあるらしい。
言われてみれば納得の、画面の美しさと台詞の奥深さ。

ストーリーには優美な余白の多く、
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フェルナンド・ボテロ 豊満な人生(2018年製作の映画)

3.7

昨年惜しくもこの世を去った、現代を代表する芸術家フェルナンド•ボテロの軌跡を追ったドキュメンタリー。

彼自身と彼の子どもたちのインタビューを中心に、彼のエネルギーや思想、作品がもたらした影響やパーソ
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