Harukiさんの映画レビュー・感想・評価

Haruki

Haruki

ピーター・パン(1953年製作の映画)

3.7

改めて再鑑賞。

いつまでも子どもの心、純粋さを忘れない美しさを感じさせてくる作品。

パンやティンク、ウェンディたちにフック船長、スミー。
魅力的なキャラクターたちが織りなす、ユーモラスでワクワクす
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ハニーボーイ(2019年製作の映画)

4.5

シャイア・ラブーフの自伝的作品。
彼がこの作品を作りながら、自分の傷を癒していったのが伝わってくる。

痛々しく鮮烈な心の叫びに、胸を打たれる。

怒りでもない、優しさでもない、愛情でも憎しみでもない
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陽のあたる場所(1951年製作の映画)

4.3

センシティブでパワフルな感情が入り乱れる、ロマンティック・サスペンス。

温かい題名からは想像できないような、ドロドロしたストーリー。

ジョージは愚かしい選択を取り続け、数奇な人生に絡め取られ転落し
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チップス先生さようなら(1939年製作の映画)

3.9

全寮制のパブリックスクールで教師を務めた男の半生を描いた作品。

彼は理想に燃えながらも、堅物で生徒に好かれなかったが、1人の女性との出会いで変わっていく。
チャーミングで温かいチップス先生の人柄に鑑
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フィラデルフィア物語(1940年製作の映画)

4.6

エレガントでチャーミング、洗練されたロマコメの古典。

織り重ねられた言葉の数々、喜劇的な展開が楽しめるスタイリッシュな脚本。
豪快で繊細な脚本は完璧の一言。

俳優陣の演技は素晴らしく、大きな魅力。
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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

4.0

美しく力強い曲が全編を彩る青春映画。

前途有望だった兄の挫折を描く前半と、崩壊寸前となった家族が妹の恋愛で再び希望を見出していく後半の2部構成になっている。

前半の悲劇は、非常にパワフルで心に訴え
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人生模様(1952年製作の映画)

4.0

オー・ヘンリーの短編5篇を映画化したオムニバス映画。

絶妙にペーソスとユーモアの入り混じった、人間味溢れる作品の数々。
人間の生と死、生きるということの難しさと優しさを描いた人生讃歌。

原作は読ん
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ベイブ(1995年製作の映画)

3.8

有名なファミリー映画とはいえ、クオリティーはなかなか。

特殊効果や美術、コメディ要素と感動要素の絶妙なストーリー。

動物たちの絆、人間と動物の絆には素直に感動する。

出自などに運命づけられた役割
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悲しみに、こんにちは(2017年製作の映画)

4.4

両親の死をきっかけに、自然に囲まれた村に住む叔父夫婦へ引き取られた少女の心の機微を描いた作品。

底なしを愛情を注いでも、本当の家族になることは難しい。
都会で暮らしたフリダにとって、養鶏も店先で捌く
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カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

4.7

パキスタン系移民としてイギリスに暮らす青年の苦悩と成長を、ブルース・スプリングスティーンの名曲に乗せて綴った青春映画。

生きるということへの讃歌、まさにロックの名曲のようなエネルギーを持っている。
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プラットフォーム(2019年製作の映画)

3.7

食料はあるにもかかわらず、飢餓が蔓延する世界。
上の者が下の者を蔑み、下の者は上の者へ諦念の混じった怒りを覚える。

階層に依存する現代の不条理を、SFスリラーの設定で抉り出す作品。

格差社会を文字
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犯罪河岸(1947年製作の映画)

3.8

フィルム・ノワールのお手本のような、ダークでサスペンスフルなクライム映画。

それでいて、妖艶なジェニーと彼女を取り巻くキャラクターたちの関係の描写は豊かで、瀟洒な雰囲気も湛えている。

鑑賞後は明る
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ディック・ロングはなぜ死んだのか?(2019年製作の映画)

4.0

親友の死との関連を隠そうとする者たちが、状況を悪化させていくさまを描いたサスペンス・コメディ。

奇想天外な事件の顛末が明らかになっていき、それに伴う可笑しさと悲哀が絶妙なバランスで描かれている。
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EMMA エマ(2020年製作の映画)

3.9

ジェーン・オースティンの名作をアニャ・テイラー=ジョイ主演で映画化した作品。

壮麗な美術と衣裳デザイン、チャーミングなキャラクターとストーリー。
楽しく豪華で可愛らしい世界観が見事に表現されている。
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.3

90年代半ばのロサンゼルスを舞台に、ある少年の日常を描く。

兄や母親との世界と、仲間たちとの世界。
スティーヴィーにとってはその2つの世界がほぼ全て。

少年期特有の複雑な喜怒哀楽、心情を瑞々しく捉
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リンドグレーン(2018年製作の映画)

4.1

日本でも人気の高いスウェーデンの児童文学作家アストリッド・リンドグレーン。

彼女の若い時代を丁寧に描き、リスペクトを持って彼女のルーツを浮き彫りにする。

保守的で敬虔な土地に住みながら、奔放で自由
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好きだった君へ: これからもずっと大好き(2021年製作の映画)

4.0

なんだかんだ惹き込まれる好きなシリーズの3作目。

ド直球な展開なはずなのに、キャラクターが奥深くて目が離せない。
ラナ・コンドル演じるララ・ジーンはやっぱりチャーミングで素直。

アメリカのティーン
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好きだった君へ:P.S.まだ大好きです(2020年製作の映画)

3.9

前作に引き続き、可愛らしく可笑しいロマンティック・コメディ。

やっぱりララ・ジーンの真っ直ぐなキャラクターがこのシリーズの魅力。

絶妙にイタくて、瑞々しくて共感を呼ぶ。

よくある話のはずだけど、
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フェアウェル(2019年製作の映画)

4.6

上質で素晴らしい演技に支えられた、家族の複雑なドラマ。

死を前にした家族の心情を、温かく切なく豊かに描く。

中国の家族の文化性を捉えながら、普遍的な家族の物語として結びつけている。

グローバルな
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ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ(2019年製作の映画)

4.5

ジェントリフィケーションの進むサンフランシスコに生きる黒人の葛藤を切なく描いた感動作。

自分の居場所を守ろうとする思いと、それをお構いなしに壊していく近代化。
何が正解なのかを考えさせられるが、少な
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.8

賞レース時期からずっと観たかった。

女性蔑視への強い怒りを込めた、ポップでスリリングなリベンジエンターテイメント。

男性のみならず、ジェンダーバイアスに加担する全ての人へ矛先を向け、強いメッセージ
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恐怖のセンセイ(2019年製作の映画)

4.5

ジェシー・アイゼンバーグ主演のクールなコメディ作品。

コメディではあるが、現代の男性性を見事に切り取っている。
だんどんとサスペンスフルな笑えない展開になっていく。

ジェンダーバイアスを斬新でコミ
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グーニーズ(1985年製作の映画)

4.2

R.I.Pリチャード・ドナー。

グーニーズの夢溢れる冒険にワクワクし、羨ましくなる。
キャラクターの濃いグーニーズたちそれぞれが活躍して、魅力を存分に発揮している。

消えた海賊船を探しに行くという
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ブレッドウィナー/生きのびるために(2017年製作の映画)

4.4

ターリバーン政権下のアフガニスタンを舞台に、過酷な運命に抗う少女とその家族を描いた感動のアニメーション作品。

超名作「ウルフウォーカー」を生み出したカートゥーン・サルーンの、独特な優しいアニメーショ
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マスター・アンド・コマンダー(2003年製作の映画)

4.0

音響や美術、衣裳に撮影、音楽。
全ての技術が高いレベルで結集した総合芸術として圧巻の映画。

壮大なスケールと緊迫感のある展開で、戦争の指導者という複雑な立場をドラマティックに描いている。

男たちの
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ロッキー(1976年製作の映画)

3.7

アメリカン・ニューシネマ全盛期に、アメリカン・ドリームを全力で描き世界へ希望を与えた作品。

登場人物の内面や関係が丁寧に描かれているかといえば疑問だが、ボクシングを通したドラマ性や熱量は確か。

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ペイ・フォワード 可能の王国(2000年製作の映画)

3.9

世界を変える。
理想主義に聞こえるそんな思いも、実は叶えられると思わせてくれる作品。

トレバーの思いは彼の知らないところで次々と広がっていく。

トレバーを殉教者のように描いたことに賛否はありそうだ
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アントマン(2015年製作の映画)

4.3

他のマーベル作品とは一線を画す作品。

スケールの小さい、スケールの大きなマーベル映画であり、唯一無二なスピード感とアクションが最大の魅力。

一貫してユーモラス、可笑しさとカッコよさを併せ持っている
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その手に触れるまで(2019年製作の映画)

4.2

好きなダルデンヌ兄弟の作品。
私的には彼らのベストではないが、さすがの社会性とメッセージ性。

ダルデンヌ兄弟の作品の中ではサスペンスフルな要素が強めの方。

相互理解など遠い理想に過ぎないという辛辣
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パブリック 図書館の奇跡(2018年製作の映画)

3.8

アメリカの公立図書館という独特なパブリックスペースを舞台に、斬新でエキサイティングなストーリーが展開する。

ライブラリアンの生活水準、ホームレス問題などにも切り込む。
ホームレスの中には退役軍人も多
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ターザン(1999年製作の映画)

4.1

初めてちゃんと観た。
キングダムハーツでしか知らず、ワールドがアニメ通りになっていることがわかって懐かしかった。

ディズニーが一貫して描く、他者への理解、そして自然への畏敬の念と自然との共存。
動物
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ジョーンの秘密(2018年製作の映画)

3.5

好きな女優ジュディ・デンチが主演を務めていたから気になっていた。

魅力的で驚愕の実話を基にしたストーリーはある程度ハラハラするしおもしろい。

ただ少し退屈で、デンチの名演ももっと堪能したかった。
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まったく同じ3人の他人/同じ遺伝子の3人の他人(2018年製作の映画)

4.0

生き別れとなった三つ子が偶然に再び巡り会い、絆を深めていくが、衝撃的な事実が明らかになっていく。

後半は企業と研究者による利己的なリサーチによって、人生を狂わされた彼らの姿を捉える。

数奇な偶然を
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ベイマックス(2014年製作の映画)

4.5

改めて再鑑賞。
やっぱりいい。

ベイマックスはかわいいし、他のキャラクターもそれぞれ魅力的。

改めて観ると確かにヒーロー映画っぽさは強いけど、やっぱり兄弟の絆や友情の物語でもある。

科学が人の生
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ある女優の不在(2018年製作の映画)

4.4

国家権力に断固として屈せず、独自の切り口で社会を切り取るイランの名匠ジャファル・パナヒ。

過去、現在、そして未来を体現する3人の女性の人生が交錯するドラマとなっている。

冒頭の衝撃的な動画から鑑賞
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CLIMAX クライマックス(2018年製作の映画)

4.3

初ギャスパー・ノエ。

若きダンサーたちの陥る狂気と堕落の世界を描いた、ぶっ飛んだトランス映画。

冒頭はかなり長めのロングカットでダンスシーンからずっと捉え、急にワンシーンを何カットにも分断しコラー
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