Harukiさんの映画レビュー・感想・評価

Haruki

Haruki

大学生。ノーラン好き。レビューは短めを心がけます。

映画(557)
ドラマ(0)

ノーマ・レイ(1979年製作の映画)

3.9

社会派ながら、闊達で力強いノーマに元気をもらえる作品。

劣悪な労働環境や労使関係に、当時の社会状況を感じる。

信念を曲げずに突き進むノーマに、段々と周りが味方になっていくのはかっこいい。
ノーマが
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メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬(2005年製作の映画)

3.8

全体的に軽さがあるのに、高い熱量を感じるドラマ映画。

約束を果たす旅を行う姿は狂気的で純粋。

安らぎと希望を感じるラスト。

メキシコ人との交流などを通した人生譚と、その終着点にある贖罪と再出発に
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マイライフ・アズ・ア・ドッグ(1985年製作の映画)

4.6

儚くも温かい青春映画。

性への興味など、少年時代の心の機微を見事に描き切っている。

母への愛情と哀情、人生への楽観と悲観などこの上なく微妙な面を表現している。

まあまあ危うく冷たいテーマを優しく
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12モンキーズ(1995年製作の映画)

4.0

タイムトラベルとサスペンスが絶妙に融合した作品。
ハラハラして楽しめるし、真相もしっかり驚きがある。

伏線が回収されていき、ラストにしっかり繋がるのは爽快。

ブラッド・ピットの演技は見事。

まぼろし(2001年製作の映画)

4.4

夫の死を認めるまでの辛く微妙な精神状態を、オゾンらしい象徴的な物語で描いている。

シャーロット・ランプリングの演技は素晴らしい。
虚構である夫を見て安堵する表情など、温かさと切なさが絶妙。

「あな
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ドリーム(2016年製作の映画)

4.6

メルフィらしいコメディ要素と、心温まるストーリーが上手く噛み合った作品。

力強くて明るく、希望を持ち続ける女性たちの姿はカッコよくて感動的。

女性陣3人の演技が素晴らしい。
快活でチャーミングだが
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博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

4.8

当時の冷戦に対する徹底的なブラック・ユーモア。
今日でも楽しめる諷刺映画。

異常な人間たちの異常な欲望と価値観によって、ドゥームズデイへと向かっていく。

俳優陣の演技も狂気的で可笑しさを湛えている
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キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)

3.4

圧倒的な熱量が迸るバイオレンス・アクション。
笑ってしまうほど楽しく、不思議な作品。

殺陣も見事で本格的。

日本人が見るとニヤリとさせられるような作り。

マジェスティック(2001年製作の映画)

4.7

映画界と映画を愛する人へのラブレターとなっている温かい作品。

人々の繋がり、優しい交流が感動的。
ストーリーは単調かもしれないけど、少しファンタジックな温かさを感じられることがこの作品の最大の魅力。
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ライト/オフ(2016年製作の映画)

3.5

コンパクトな作品だけど、楽しめる作品。
妙に奇を衒わず、ストレートに恐怖を感じる。

電気を消した時だけ、ってのが意外と斬新で不安感を伴う恐怖を与える。

霊の正体もダサいとは感じない。

元ネタの動
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君はひとりじゃない(2015年製作の映画)

4.1

「最愛の人の死」という、あまりに大きな傷を抱えたものたちが、迷いながらも死者と向き合う物語に、温かい感動を覚える。

普遍的で深いテーマを、少しのユーモアを交えながら描いている。

ラストはお決まりで
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ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)

4.9

訴訟場面と学園場面を並行させながら、天才の光と影を描ききった見事な作品。

些細なことから始まる栄光や転落、友情とのコンフリクトなどが絶妙な温度で描かれている。

ジェシーやアンドリューらの演技も素晴
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バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

4.7

バットマン誕生の物語であるだけでなく、恐怖や怒り、善悪の境などを抉った深くダークな作品。

アメコミを超えたドラマ性を持っている。
なおかつ、アクションは激しく、セットや映像はさすがノーランと言うべき
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エイリアン/ディレクターズ・カット(1979年製作の映画)

4.2

SFとして設定がしっかりしていて、船内などもハイクオリティ。
ホラー要素も強く、未知のものと遭遇したパニックが伝わってくる。

乗組員たちの関係を時間をかけて描いているのも特徴的。

設定が一人歩きし
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マリリン 7日間の恋(2011年製作の映画)

3.8

「ローマの休日」にも似た束の間のラブストーリー。
マリリンの光と影、そこに寄り添った無名の青年の視点から描いた切なくも愛おしい物語。

ミシェル・ウィリアムズやケネス・ブラナーの演技は見事。
他にもイ
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最高の人生のつくり方/最高の人生の描き方(2014年製作の映画)

4.2

優しさと温かさに溢れたハートウォーミングな作品。

偏屈だが、優しさや愛情をしっかり持っているオーレンと、悲しみを抱えつつも明るさとチャーミングさを絶やさないリア、天真爛漫に2人と仲良くなるサラの交流
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インビテーション/不吉な招待状(2015年製作の映画)

4.0

不気味で、どう収束していくのかドキドキしながら観ることのできる作品。

終盤の怒涛の展開と、ラストカットの衝撃は見応えがある。

速すぎないペースと、心理的な恐怖は見事。

冒頭のコヨーテのくだりを活
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突然炎のごとく(1961年製作の映画)

3.0

カトリーヌは気まぐれというよりも、「自由」である。

とらえどころのない愛が描かれた、とても人間味のある作品。
一瞬一瞬の愛が強烈に描かれている。

カトリーヌは徹底的に奔放。

登場人物全員の心情に
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エヴァの匂い(1962年製作の映画)

3.5

まさにファム・ファタル。
奔放さと危うい魅力を兼ね備えたエヴァはタイヴィアンを翻弄し、破滅に導く。
本人にそんな気はあるのかないのか。

愛憎渦巻く運命の転落をシャープで甘美に描いている。

気まぐれ
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ザ・フライ(1986年製作の映画)

3.6

グロテスクさと斬新な恐怖、そして少しの切なさを併せ持った作品。

今観ても古くない衝撃度。
ホラーというわけでもない、ドラマ性がある。

異形のものへと変貌していくセスは、狂気と悲しさを湛えている。終
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ゴールド/金塊の行方(2016年製作の映画)

4.0

欲にまみれた人間たちのドラマと、とんでもない規模の詐欺事件を描いたサスペンス作品。

採掘というロマンに破れた切なさを匂わせてからのラストの逆転。
かっこよさとスカッとする感じがこの作品の魅力。

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ステイ(2005年製作の映画)

3.3

二重人格とかベタなオチかと思ったけど、他に類を見ない斬新などんでん返し。
だけど、謎めいてはいるけどラストまで惰性で進んでしまっているのが玉に瑕。

途中飽きてしまってもラストには息をのむことができる
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カリガリ博士(1919年製作の映画)

4.6

美術や映像表現が美しく、音楽も美しい。しかしなぜか全体に不気味な雰囲気が漂う作品。
どんでん返しの結末も全然古くない。

ほぼ100年前の映画とは思えない斬新なストーリーと、現代にもつながる複雑な話法
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シャイニング(1980年製作の映画)

4.5

前半から不気味で恐怖を煽る演出は全開。ダニーの超能力で少しサスペンス的にもなっている。

トイレのシーンなど、気になるシーンがいくつかあり、ラストもいろんな解釈のできる奥深い恐怖を持った作品。

ジャ
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ぼくを葬る(おくる)(2005年製作の映画)

3.1

オゾンらしいセクシャルな描写とテーマではあるが、さまざまな愛情を感じながら人生を清算し死を受け入れていく姿は感動的。

「17歳」とかに通じるオゾンの眼差しが感じられる。

ジャンヌ・モローの演技はさ
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灼熱の魂(2010年製作の映画)

4.3

ストーリーはメロドラマ風でもあるけど、音楽や演技なども相俟って力強く感動を与える作品になっている。

結末も衝撃的で、それでいて余韻の残る鑑賞後。

脚本は過去と現在を行き来して、変に重なったりしてい
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

5.0

美しい映像と美しい物語が、観る者の心に力強く残る作品。

サリー・ホーキンスとリチャード・ジェンキンスの演技が見事。
特にジェンキンスは、ファンタジックなラブストーリーである本作を、名演技で支えている
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.9

娘の死に対して抗議しながら、自分の罪悪感をかき消そうともがくミルドレッドの姿が切ない。

憎しみが広がりぶつかり合う凄惨で強烈な人間ドラマだが、一条の希望が垣間見える。

俳優陣の演技が素晴らしい。
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ザ・インターセクションズ(2016年製作の映画)

3.3

中盤まで2つの物語が並行して描かれていくが、最終的に1つの物語に収束していく斬新なストーリーテリング。

クライムスリラーらしく、結末が読めないおもしろさがある。

画面分割などの演出も面白いが、細か
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複製された男(2013年製作の映画)

3.8

ブルーベリーや蜘蛛、秘密クラブなどかなり寓話的な象徴が織り込まれている。
倒錯した性的欲望と父親になることの板挟みが全体的なテーマのように見える。

鏡に映るシャツなど、伏線が多く謎解きとしても楽しめ
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25時(2002年製作の映画)

4.8

テロリズムや異人種など、当時のアメリカの社会問題が浮き彫りにされている。
人の深層に無意識的に潜む嫌悪感や差別意識も感じられる。

ドラマとして圧倒的に魅力的で、全体を通して陰鬱でかっこいい。

エド
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MUD -マッド-(2012年製作の映画)

4.8

脚本が素晴らしく、少年たちの瑞々しさを感じられるし、マッドとの交流での緊張感も楽しめる。
眩しくカッコいい作品。

女性に振り回される男たちの物語でもある。

音楽や映像、演技が見事。

両親の不仲
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静かなる叫び(2009年製作の映画)

4.0

抑えた演出と少ないセリフ、ミニマムな展開で心を強く揺さぶる作品。

実際に起きた悲劇をこのような作品で、静かに、しかし真摯に伝えていることに映画の意義が感じられる。

モノクロの映像だが、美しさを感じ
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トランボ ハリウッドに最も嫌われた男(2015年製作の映画)

4.4

信念を貫く姿勢や逆転の発想、天才的な才能を持っていてカッコいい。
それでいて、チャーミングで老獪なキャラクターなのが、人間的な深みを感じる。

「スパルタカス」で本名でクレジットされた時の、誇りを感じ
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汚れたミルク/あるセールスマンの告発(2014年製作の映画)

3.6

有名な事件を題材にしたドキュメンタリータッチの作品でありながら、エンターテイメント性の高いものに昇華するのはタノヴィッチらしい。

ごく一部の巨大な利害のために虐げられる人々を映し出し、社会の不条理を
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ファニーゲーム U.S.A.(2007年製作の映画)

4.2

バッドエンドではあるけど、身構えるほど胸糞悪くもなかった。

残酷的な描写は敢えて排されていて、予定調和な展開を悉く裏切る演出がいい意味で悪ふざけ。
メタ的な要素も、伏線(ナイフ)が伏線として使われな
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