Harukiさんの映画レビュー・感想・評価

Haruki

Haruki

大学生。ノーラン好き。レビューは短めを心がけます。

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おとなの事情(2016年製作の映画)

4.4

大人の抱えるそれぞれの秘密が浮き彫りにされながらも接していくリアリティを強烈に描いている。
ラストはとてもシニカルでビターだが、切なさと諧謔が絶妙に入り混じっている。

月食の間だけという演出もオシャ
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誘う女(1995年製作の映画)

4.3

有名になり人生を意味のあるものにすることに取り憑かれた女の狂気をブラック・コメディタッチに描いている。

ラストの記者陣から取材を受ける場面では、そんな状況にも拘らずスザーンは注目を受けることに愉悦し
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マラソン マン(1976年製作の映画)

3.7

都会の中で繰り広げられるアクションサスペンス。
陰謀の大きさと、意外な展開でどんどん引き込まれる。

ラストの水道施設での場面は映画史に残る名場面だと思う。

マラソンマンという題名は、この主人公の走
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ドライヴ(2011年製作の映画)

3.9

レフンらしいアーティスティックでスタイリッシュな映像と脚本が見事。
やはりバイオレンスな表現もレフンだと美しい。
音楽や俳優陣の演技も独特な世界観を作っている。

チェイスシーンの疾走感と、静謐で美し
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素敵な遺産相続(2016年製作の映画)

3.8

めっちゃ笑えるコメディだけど、そこに人生の希望や温かさが詰まっている作品。
人生のリスタートを愛おしく楽しく描いている。

シャーリーとジェシカは本当にさすがの名演。
チャーミングさと深さを併せ持った
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午後8時の訪問者(2016年製作の映画)

4.0

謎が深まっていきながら展開するミステリーだが、社会派な印象も受ける作品。
シンプルであって深い脚本に胸を打たれる。

主人公の苦悩やフランスでの黒人の差別意識までも強く見つめて描いている。

終盤はエ
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情婦(1957年製作の映画)

4.8

言葉の応酬で繰り広げられるミステリー。

証人や弁護士ウィルフレッドのキャラクターが魅力的で、脚本も展開が速く見事。
ほとんど法廷という場のみで進められるが、俳優陣の演技と二転三転する展開のおかげでど
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残像(2016年製作の映画)

4.2

ソ連のポーランド侵略の中でレジスタンスの象徴とされた画家を描いた作品。

迫害を受けながらも信念を貫く姿を描き、その時代の実状だけでなく、現代にも強く訴えかけてくる「ワイダの遺言」。

冒頭の、部屋を
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.9

フィンチャーらしい暗い映像とストーリーを楽しめる。

資本主義の消費社会に精神的に抑圧された市民を暗喩的に描いている。
「ファイト・クラブ」という場で生きる実感を得ていきながらも世界を紊乱させる姿はと
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ぼくと魔法の言葉たち(2016年製作の映画)

4.0

純粋で優しい愛を描いた作品。
ディズニー映画の力を借りて息子と通じ合おうとする家族の愛はとても感動的。

自閉症やその他ハンディを抱える青年たちが自分の中にある力を感じて強く生きていこうとしている姿に
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サスペリア(1977年製作の映画)

4.1

観ている最中というよりも、観た後にも頭に残るようなホラー。

ゴブリンの音楽はもちろん、鮮やかな色彩を用いた映像や謎多き展開によって、恐怖は増し、強烈な映画体験を鑑賞者に与える作品。

脚本は緻密な構
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.9

圧倒的に不気味でシニカルなスリラー映画。
俳優陣の演技や映像などの演出も恐怖を増大させる。

身体能力や頭の良さを羨む白人やリベラルを装う者たちの偽善など、深層にあるレイシズムを鋭く抉っている。

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ミラーズ・クロッシング(1990年製作の映画)

3.9

コーエン兄弟の遊び心が見えるギャング映画。

複雑なストーリー構成と人間の愚かしさをシニカルかつコミカルに描いたところが魅力的。
スタイリッシュな映像とセリフがかっこいい。

嘘や騙し合いがどんどん悪
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静寂の森の凍えた姉妹(2016年製作の映画)

2.9

いかにも北欧らしい淡々とした冷たい世界観。

深まっていく謎を楽しむことのできる単純なサスペンスだが、人間ドラマの面も一応ある。

エッダとアンドリの姉弟関係によって深みを増すラスト、日記を破った母フ
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ラスト・オブ・モヒカン(1992年製作の映画)

4.0

壮大な史劇で、ドラマチックなストーリーに引きつけられる。

雄大な自然の中で、人間の愚かしい歴史やそれを象徴するかのようなスペクタクルを描いている。

終盤のウンカスとアリスのシーンでの哀しさと美しさ
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ソイレント・グリーン(1973年製作の映画)

4.1

風景や食事、風呂など現代の自分には当たり前なものが失われている未来が描かれており、風刺とメッセージが含まれたディストピア作品として観ることができる。

SF設定ではあるけど、軸のストーリーは楽しみやす
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バーン・アフター・リーディング(2008年製作の映画)

3.8

コーエン兄弟らしい、ブラック・ユーモアがたっぷり効いた複雑なストーリー展開を楽しめる作品。
豪華な俳優陣の怪演も魅力。

不倫や金銭欲などによって、どんどん悪い方向へと転がってしまう。

リチャード・
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アーサーとミニモイの不思議な国(2006年製作の映画)

3.8

とても楽しくて夢溢れるファンタジックアドベンチャー。
アーサーの好奇心に刺激され、アーサーの冒険が羨ましくなる。

ミニモイの国に行ったらCGばっかかと思ったけど、実写もしっかり描きながら繋げていたの
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カポーティ(2005年製作の映画)

4.8

かなり衝撃的な作品。
作家としての好奇心や野心と、犯人ペリー・スミスへの友情や愛情との間で葛藤しながらも、根底で事件に取り憑かれていくカポーティの姿に心を揺さぶられる。

後半はフィリップ・シーモア・
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ル・アーヴルの靴みがき(2011年製作の映画)

3.8

フランスの港町を舞台に人々の人情や優しさを淡々と描いている。

移民問題を取り扱いながらも、人間愛のようなもっと普遍的なテーマを表現している作品。
ラストは、希望溢れるファンタジックな雰囲気。

感情
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バイバイマン(2016年製作の映画)

3.8

「名前を知ると死ぬ」シンプルな設定ながら、人間の想像力につけ込み、何が本当で何が妄想かわからなくなる感性的な恐怖がじわじわくる。

冒頭の過去のシーンがぐっと活きてくる脚本も見事で、サスペンス的な要素
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エスター(2009年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

エスターがめちゃめちゃ怖くて、めちゃめちゃおもしろい。

エスターを含め、脆くて不安定な人間関係が裏テーマとして、また違った恐怖を煽る。
病気のために子どもとして扱われたエスターの狂気が、少し切なく感
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摩天楼を夢みて(1992年製作の映画)

5.0

豪華な俳優陣の演技合戦が渋くてカッコよすぎる。
好きな俳優エド・ハリスやケヴィン・スペイシーもさすがだし、ジャック・レモンは素晴らしい。

クビにされるかもしれないという状況で、シリアスな人間ドラマが
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三人の妻への手紙(1949年製作の映画)

4.7

最高に秀逸な脚本と女優陣の演技。

見えない女性の不安に苛まれる心理的なサスペンスであり、回想シーンとともにその心理状態が見事に描かれている。
公衆電話のシーンはオシャレであり、彼女たちの不安な気持ち
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エレファント・ソング(2014年製作の映画)

4.0

マイケルによる翻弄がこの作品の醍醐味。
鑑賞者も一緒に翻弄され、深い闇の中の真相を模索するような感覚に陥っていく。

失踪自体の真相には少し拍子抜けするが、親の愛を渇望し精神病院で過ごしたマイケルの心
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グッバイ、サマー(2015年製作の映画)

4.3

学校に馴染めない変わり者の2人がぶつかりながらも仲良く成長していくロードムービー。

思春期特有の悩みであったり、大人の世界との出会いであったり、誰もが共感できる姿が瑞々しく描かれている。

2人の友
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コクーン(1985年製作の映画)

4.1

仲良しの老人たちが、その齢にしてなお人生をエンジョイしている姿は微笑ましくかっこいい。

コメディチックであり、ハートウォーミングなストーリーだが、生と死について考えさせられる作品。
結末は少し意外だ
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赤ちゃん泥棒(1987年製作の映画)

3.2

ずっとハイテンションで進むコメディで、コーエン兄弟らしい可笑しさがある。

「ファーゴ」のように人間の愚かさが抉られているわけではなく、もう少し温かみのある作品。
後半は夫婦や子どもについて深く優しく
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(1954年製作の映画)

4.5

ゆったりとしたストーリーで、大きな事件もなく旅芸人の日常を描いているが、深く愛や人生について考えさせられる作品。

小石のたとえ話は感動的。
誰もが誰かの光になれることを伝えようとしている作品だと思う
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エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

4.5

まず脚本が素晴らしすぎる。
現在過去を行き来しながら、記憶を辿っていくストーリーはおもしろくてファンタジック。

記憶の中を逃げ回ったり、つらく悲しい記憶にも愛おしさを感じる姿はとても感動的。

地味
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カミーユ、恋はふたたび(2012年製作の映画)

4.0

タイムスリップものだが、カミーユやエリックのキャストが変わらないのが特徴的。

未来のことを知りながらも、もう一度若い時を経験して人生を見つめ直していく姿は感動的で、共感できるリアリティを持っている。
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パイロマニアック 炎の中の獣(2016年製作の映画)

2.3

虚栄心や、親たちに認められたいと思う気持ちなどが青年を放火魔へと駆り立てていく姿が、北欧らしく静かに描かれている。

サイコパスのような描写はなく、家族や友人など人間関係の中での心情が強調されている。
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アフター・ザ・レイン(2007年製作の映画)

2.1

夢を抱え、家族を残したままアメリカに渡った青年が、教授の瑣末なプライドによって道を閉ざされ、希望を失ってしまう悲しい物語。

錦を飾ることや自身の情熱が崩され、精神的に疲弊し美容製品を売るようになる姿
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アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発(2015年製作の映画)

3.5

有名なミルグラム実験を題材にした作品で、ホロコーストのようなジェノサイドと自分は無縁ではないという恐るべき可能性を観る者に考え込ませる。

ミルグラムの他の実験も描かれて、人間の「人間性」の本質が突か
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サンシャイン・クリーニング(2008年製作の映画)

3.7

とても明るく希望に溢れた作品だが、姉妹2人それぞれの悩みを織り交ぜながら深く愛おしく人生を描いている。

ちょっとファンタジックでかわいいストーリーだが、少しの切なさを持った温かくチャーミングな作品に
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17歳の肖像(2009年製作の映画)

4.2

この作品の最大の魅力は、キャリー・マリガンの瑞々しい演技。
大人な経験をして幸福感や葛藤を感じながら、その人生授業を乗り越えて将来に希望を持つ、魅力的なキャラクターを見事に演じている。

経験を通して
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