Harukiさんの映画レビュー・感想・評価

Haruki

Haruki

大学生。ノーラン好き。レビューは短めを心がけます。

ウォーク・ザ・ライン/君につづく道(2005年製作の映画)

4.1

ジョニー・キャッシュという有名すぎる人物の物語ではあるが、もっと普遍的な人生を描いた作品。

音楽への愛と熱意に加えて、亡き兄との思い出や家族や愛する人を想う人間的な面も切なくも力強く描いている。
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ミッドナイト・エクスプレス(1978年製作の映画)

4.0

政治的な映画ではなく、麻薬に手を染めた主人公に降りかかる最悪の獄中生活を描いたスリラー映画だと思う。

理不尽なまでの仕打ちに観る人は心を揺さぶられ、ラストのカタルシスに感動する。

淡々と悲しげな雰
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めぐりあう時間たち(2002年製作の映画)

4.5

3人の女性の人生をドラマチックに、しかもリアルに描いた感動的な作品。
3つの時代と視点を跨ぐ大胆な構成で、音楽も最高。

自分自身を見つめ、そして認めてくれる場所を求めるそれぞれの姿に胸を打たれる。
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ロスト・ハイウェイ(1997年製作の映画)

4.4

リンチらしい難解なミステリー映画。
この後に作られる「マルホランド・ドライブ」と似ていて、自己防衛反応からの妄想が描かれている。

ビデオテープやこめかみの傷など伏線がちりばめられ、甘美でミステリアス
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スノーピアサー(2013年製作の映画)

4.4

まず設定がおもしろい。
アクションは激しく、極限状態での人間ドラマの要素もある。

階級・格差社会での欲求と迫害のバランスという深い主題を持っているが、叛乱という派手で見やすい物語になっている。
後半
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ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)

4.1

気持ちは沈むけど深く考えさせられる愛の物語。
少し物語的には描かれているけど、主人公2人の感情には誰もがどこか共感できる普遍的なストーリー。

出会い結婚していく過去のシーンと並行して描かれる演出も切
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スペル(2009年製作の映画)

2.0

悪魔的なホラーはなんともとっつきにくくあまり怖くない。
ストーリーも普通で老婆で怖がらせるのも安直。

でもラストで主人公が店員に懇願して服を買うのと、反省してすぐのあのエンディングは皮肉でいい。

ロスト・エモーション(2015年製作の映画)

3.9

感情というものの本質や人間関係の美しさが淡々とした切ない物語の中に描かれている。
感情が芽生えて苦悩し、でも一方で感情の素晴らしさに気づいていく2人の心の動きが伝わってくる。

ラストはハッピーエンド
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幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)

4.3

偏屈な頑固おじいちゃんだが、人生での経験から筋の通った愛を持つ人物であり、愛おしい。

過去と現在の物語が並行し、その中で彼の人となりが明らかにされていく。
父や妻への愛情から人々との交流が愛のあるも
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ヒトラーの忘れもの(2015年製作の映画)

4.3

戦禍のまた違った悲しい面を静かに描いている。
ドイツは悪者として見られがちだが、戦争に巻き込まれた少年たちもまた被害者であることを感じる。

軍曹と少年兵たちの交流と残酷な任務の中で一筋の希望を見出し
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T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

4.7

前作のキャラやぶっ飛び度は維持されつつも歳をとったみんなには哀愁があり、切なさが漂うストーリーになっている。

相変わらずかっこよくて汚い感じだが、オヤジとなって、それぞれが失った長い時間を修復してい
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はじまりへの旅(2016年製作の映画)

4.8

設定がぶっ飛んでいてコメディチックだけど純粋で深い家族の物語。
「常識」と「幸福」の微妙な折り合いに考えさせられる。

ヴィゴ・モーテンセンが型破りだが妻と子どもを想う愛に溢れた父親を熱演している。
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ソルト(2010年製作の映画)

2.7

楽しくかっこいいスパイアクション。

夫と出会い感化されるストーリーは陳腐だけど、アンジーがかっこいい。
スパイものは少し複雑になりがちだけど、これはわかりやすい。

アンジーのアクションがなんといっ
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リリーのすべて(2015年製作の映画)

4.5

エディ・レッドメインとアリシア・ヴィキャンデルの演技が最高。
特にアイナーが自身の中の女性部分に目覚め、リリーと出会うシーンは見事。
夫の突然の変化に困惑しながらも、受け入れようと努力し妻として支えよ
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17歳(2013年製作の映画)

4.0

オゾンらしい甘美でミステリアスな脚本が堪能できる作品。

主人公イザベルが17歳という微妙な年齢の中、どのような心情で売春を行なっていたのかを考えさせられる。
父性愛に飢えていた中でのジョルジュとの出
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母の残像(2015年製作の映画)

3.9

家族の物語を深く繊細に描いている。
それぞれの苦悩や葛藤を描きつつ、家族としてどこに収束していくかが表現されている。

愛おしさがしっかり感じられる作品で、人間の難しい面を描いているがどこか共感できる
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聖なる復讐者たち(2014年製作の映画)

3.0

短い時間でコンパクトながら謎が深まり楽しめる作品。
ヒューマンドラマもなく、ただ不条理で残酷な犯罪が起こるクライムサスペンスで、だからこそ何も考えず謎を楽しめる。

神に導かれながら復讐していくレイチ
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イル・ポスティーノ(1994年製作の映画)

4.2

イタリアの穏やかで温かい風景とその中で紡がれる友情や愛情の物語。
ネルーダと接していき、退屈な人生に光が差し込み人生における詩情に目覚めていくマリオの姿に感動する。

ネルーダとの別れがメインではなく
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ニュートン・ナイト 自由の旗をかかげた男(2016年製作の映画)

3.9

黒人を助けたというよりもむしろ自分の価値観に純粋に従い、曲がった社会を是正しようとした男の実話。
虐げられようとも負けずに闘った姿に感動する。

救世主という姿を誇張しないで描いている点も良い。

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オンリー・ゴッド(2013年製作の映画)

3.4

レフンらしいアーティスティックな映像と斬新で奇抜な脚本が魅力。
過激な暴力描写に目を覆いたくなるが、そこにもある種の美しさがある。

ストーリーは変わってるが、原題がこの作品の主題を表しているような気
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赤い手帳(2011年製作の映画)

3.2

静かなフランスの雪景色の中、甘美でミステリアスなヒューマンドラマが繰り広げられる。

ストーリーに意外性はないけど、キャンディスが生きてる体で語りがあるのは斬新。

現実と虚構の中間のような表現もおも
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ユージュアル・ネイバー/マッド・マザー 生贄の少年(2013年製作の映画)

3.5

よくある話ではあるけどここまで評価は低くなくていいと思う。

親の歪んだ、でも純粋な愛や急激に変わる展開は奥深くておもしろい。
考えさせられるほど深く、スリラーの枠には収まらない作品。

サマンサ・モ
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天使にラブ・ソングを…(1992年製作の映画)

4.4

めちゃめちゃ明るくて楽しいコメディ。
キリスト教をちょっと笑いの小道具にしてる気がするけど、無信仰の日本人ならちっとも気にならない。

音楽の楽しさも伝わり、置かれた場所で輝く姿を眩しく描いている。
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人間の値打ち(2013年製作の映画)

4.4

一つの交通事故を中心に、同じ時間軸の中で起こるドラマを複数の人の視点で描く群像劇。

一人一人の心情をドラスティックに描きながら、現代の格差によるヒエラルキーや人間の欲望を浮き彫りにしている。
社会派
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インランド・エンパイア(2006年製作の映画)

3.0

現実と妄想の交錯と、精神の乱れがリンチ色満載に描かれている。
粗い映像もその乱れや倒錯した内的世界を強調している。

言葉で論じるよりも、観て感じる浮遊感やザワザワ感に浸る作品。

やはり凄い監督だと
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スモーク(1995年製作の映画)

4.2

ドラマチックな展開があるわけでもないが、 とても感動的で人情味が溢れる物語。登場人物たちの自然な演技とユーモラスな会話が魅力的。

煙の重さの話や雪山で遭難した男の話、原稿を煙草にした作家の話などが心
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スウィート17モンスター(2016年製作の映画)

4.1

思春期の微妙で純粋な心理状態や自分が何者かを見つけていくさまがリアルに描かれている。
笑いもありつつ、素直になれない切なさがひしひしと伝わる脚本が見事。

ヘイリー・スタインフェルドの演技も素晴らしい
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キングスマン(2015年製作の映画)

4.2

かっこよくておしゃれなアクションと魅力的なキャラクターでどんどん引き込まれる作品。

ユーモアを交えながら進む会話も魅力の一つ。
遊び心を感じるキングスマンの武器の数々もおもしろく、何より楽しいスパイ
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それでも恋するバルセロナ(2008年製作の映画)

3.7

ウディ・アレンらしい気の利いたセリフ満載の脚本とオシャレな映像。

キャラクターもみな個性的で魅力的。
かなり突飛なストーリーだけど、それぞれの中に物語があって深みがある。

スペインのきれいな街並み
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ネオン・デーモン(2016年製作の映画)

4.7

めちゃめちゃアーティスティックで、斬新な映像がこの作品の魅力。
赤や黒をカッコよく使ったり、一方で白や金を美しく使ったりして、この作品の蠱惑的な世界に飲み込まれるよう。

業界の中で「美」を追い求め、
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エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に(2015年製作の映画)

3.8

くだらない日常の中の青春を謳う作品。

自然な演技と魅力的なキャラクターがこの作品の最大の魅力。
さすがリンクレイター。

青春時代の微妙な心理状態が描かれていて、クラシック・ロックもいい味を出してい
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遊星からの物体X(1982年製作の映画)

4.2

トラウマになるようなグロテスクなビジュアルがまず印象的。

冒頭の白銀の世界の中ヘリから犬をライフルで撃つシーンはとても有名で、不穏で不条理な世界観が感じられる。

誰が同化しているかというミステリー
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ゴーストバスターズ(1984年製作の映画)

3.5

エンターテイメント性は抜群

ビル・マーレイたちみんなのキャラクターが個性的でそれも魅力
でもこの設定が完璧

軽快なテーマ曲とSFXも魅力

ビューティフル・マインド(2001年製作の映画)

4.6

こんなストーリーだったなんて。
「イミテーション・ゲーム」に似ていると思ったら「愛についてのキンゼイ・レポート」に似ている。

ナイーブな風変わり天才数学者を演じたラッセル・クロウと、彼を献身的に支え
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マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ(2015年製作の映画)

3.5

グレタ・ガーウィグの自然でチャーミングな演技がこの作品の魅力。

ストーリーは突拍子もなく物足りない感じもするけど、ラストは捻りがあって絶妙。
ラブコメとも言えるが知的さもある不思議な作品。

ニュー
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ユー・ガット・メール(1998年製作の映画)

3.8

「めぐり逢えたら」よりも好き。

すれ違いやメールでのやり取りの独特な感じに共感するロマンティックコメディ。

キャスリーンの店のことが少し悲しいまま終わるが、それでもいいのかなと思えるようにもう一つ
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